このページにたどり着いたということは、「引き寄せの法則についてはとっくに知ってますよ」という人が多いと思います。
本屋さんに行っても棚にはズラリとこの手の本が並び、かなりポピュラーになっていますよね。
でも念のため、知らない人のためにおさらいから入りますので、知っている人は次の次の見出し、「引き寄せの法則と臨場感の関係」から読み進めてくださいね。
引き寄せの法則とは
一言で言うと「全ての出来事は、自分が考えて来た通りになっている」または「思ったことは現実化する」といったことです。
日々考えていることが、結果として現れる。
考えてきた事の結晶が、今の現実を引き起こしているというものです。
引き寄せる現実とは「人」「物」「お金」「環境」「事象」などなど・・
全ての物や出来事、現実です。
引き寄せの法則では、この「考えること」が凄く大事なポイントと言われます。
私たちは何かを「考えない」という時間は滅多にありません。
何をしていても、頭の中はグルグルと何かを考えてしまっています。
「なくて七癖、あって四十八癖」
と言われるように、思い方、考え方、思考にもクセがあります。
「いつもネガティブな事を考えるクセ」「いつもポジティブにとらえるクセ」などです。
しかし、ほとんどの人は前者(ネガティブ思考)であるはずです。
生命に迫る危険を感知しやすいように、ネガティブバイアスが働くからです。
悪いことも現実化する
引き寄せの法則の考え方では、望もうが、望まなかろうが、考え続けることで現実として現れるというものです。
なのでネガティヴな考えごと、心配ばかりする、問題に注意を払い過ぎる・・
これらの事も、その「悪い事柄」を見続けることになるので良くありません。
アメリカのある研究で、こんな結果が報告されています。
いつも健康に注意を払い健康診断や食べ物などについて意識の高いグループと、その逆に健康には特に気を配らない人々のグループとで病気にかかる度合いを比較しました。
すると健康に気を配る人々のグループの方が、病気にかかる割合が多かったのです。
いつも「病気」を心配しているグループが、心配事の現実を引き寄せたのかもしれません。
ネガティヴな思考や心配性は、悪いことを引き起こす原因になるという事です。
行動経済学者のダニエル・カーネマンは、こう言います。
どうしても人は不幸の方に注目してしまうようです。
なので思いグセをポジティブにしたければ、本能のままでは改善されません。
意識して、努力しなければダメなんです。
引き寄せの法則と臨場感の関係
「臨場感」を辞書で調べると・・
「現実のように感じている」
「実際にその場にいるかのように感じている」さまの事
映画の中で”追いかけられているシーン”などで、ハラハラ手に汗をかくのもそうですよね。
こんな経験はないでしょうか。
ジャンケンで猛烈に負けるような気がして、やっぱり負ける。
スポーツでもプレイの直前「出来る!」と強い予感がして、実際にそうなる。またはその逆。
それらの直前に起こる”予感”は、とても臨場感があったりしませんか?
ここでカギとなるワードが
■ 現実かのように感じる
■ 負ける気がする
「感じる」と「気がする」です。
人の脳は
考えているときは、感じられない
感じているときは、考えられない
そうです。
ちょっと整理します。
考える | 理性からくる |
感じる | 情動からくる |
気がする | 直感からくる |
考える、思考する行為は、理性から来ますし、感じるというのは情動、心で感じます。
気がするという感覚は、なにか直感的というかインスピレーションのように湧き上がるものではないでしょうか。
これらを「臨場感の有無」で整理すると
考える | 理性からくる | 臨場感 なし |
感じる | 情動からくる | 臨場感 ある |
気がする | 直感からくる | 臨場感 ある |
「考える・思考する」ことは、「感じる」と同時にできないので、臨場感が伴いにくいです。
引き寄せの法則でよく言われること
だから過去形で考えるのです
「私はお金持ちになった!」と・・
引き寄せの法則では、多くの本などで「なりたい」と言ってはいけない、「なりました」と言うのです、と教えています。
でもこれ、言葉の問題ではなく、臨場感の問題なんじゃないかと思うのです。
「なりました」という言葉が大事なのではない、「なった後の感情」を臨場感を持って味わうことが大事なんです。
また、「気がする」においては、インスピレーションの領域です。
直接潜在意識と交信しているようなもので、実現速度は特段に早い感じがします。
営業の仕事をしていたころ、ちょっと苦手なクライアントと商談となるとき、よくやっていたことがあります。
イメトレで「いける気がする!!」を自分のテンションに刷り込んでから、クライアントと向かい合うんです。
「自分のテンションに刷り込む」という表現が自分的にはピタッとはまるんですが・・
順番でいうと
① 自分のテンションを「ワクワク」や「ウキウキ」な状態に高める
② その状態で「この契約、いける気がするな~」と自己暗示をかける
この自己暗示が上手く行ったときは、ほとんどの場合で契約が取れたり、話が前進したりと、良い結果になれました。
この「気がする」を操れたときは、ほんとうに上手く行ったし、速効性がありました。
このプロジェクトを成し遂げたい・・・✖
このプロジェクトを成し遂げたいけど難しいだろうな・・・✖
このプロジェクトを成し遂げるような気がする・・・◯
そのプロジェクトを頑張って、気負って、気合を入れて、無理をして、立ち向かうのではなく、初めから「なんか出来そうな気がしてならない」とワクワク感で向き合う。
「気がする」の最上級ことばは、「知っている」だと思うんです。
医者になることを知っていたんだ
これはスタンフォード大学医学部臨床神経外科教授の「ジェームズ・ドゥティー」先生のことばです。
大事なのは「知っている」と宣言するのではなく、「知っている」と感じることです。
臨場感を妨げる「潜在意識のネガティブな記憶」
先ほど
と書きました。
自己暗示は、上手くいかないときもあります。
つまり臨場感を感じることができない、ってことも多々あるんです。
それは、これまでに膨大な記憶データーが貯蔵されている潜在意識が妨げているケースがあります。
私たちは大きな夢を持つと「そうなりたい」という願望と「でもやっぱり無理だろう」という現実感とが入り交ざって葛藤します。
そうなると、夢を臨場感をもって繰り返し妄想するのは難しいと思います。
なので潜在意識を浄化させることが必要です。
潜在意識の浄化って、なにやら怪しそうで難しそう・・
と感じるかと思いますが、やることは2つだけです。
① 言霊をつかって、ポジティブな言葉を使う
② 自分がもっている観念を書き換える
言霊については、とくに「ありがとう」だけでも良いので、一日に何回も使いまくりましょう。
興味がある人は、5千年前からハワイに伝わる「ホ・オポノポノ」も、調べてみてください。
観念について
観念とは、自分の中の常識や、見解、主観的な考えのことです。
心理学や哲学では、「人は目に見える世界に生きてるのではなく、各々の観念の中で生きている」という考えもあります。
観念の書き換えも、「足るを知る」の発想で物事をとらえ、小さなことに感謝できるようになれば、書き換わります。
引き寄せの法則に個人差があるのは、こんなことに原因があるんだと思います。
望みを引き寄せる人 | 望みを引き寄せない人 | |
思慮深さ (思考) | あれこれ考えいない | あれこれ考える |
感情的 (情動・心) | のめり込むタイプ | のめり込まないタイプ |
直感的 (インスピレーション) | 直観力がある | 直観力がない |
素直さ (潜在意識のクリーン度) | 素直 | 素直でない |
思慮深い人より単純な人、慎重な人より楽天的な人が、望みを叶えていく理由がわかる気がしませんか?
思慮深いことは絶対的に良いことです
■ あれこれ心配して、なかなか踏み出せない人
■ 「なんとかなるさ」と、気楽に一歩が踏み出せる人
まとめ
引き寄せの法則の、大事なカギは感情であり、臨場感であり、確信(気がする)だと思います
決して「〇〇になりたい!!」なんていう願望でもなければ、言葉でもないし、決意でもありません。
感情 (成功した時の感情)
臨場感(リアリティーなイメージ)
確信(気がするの最上級系)
これらは、思い立ってすぐパッとできるものではありません。
スポーツ選手がするように、イメトレの訓練をしましょう。
瞑想と一緒にするのがお勧めです。
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
引き寄せの法則についてはこちらの記事も合わせてご覧ください!
● 先に紹介、ジェームズ・ドゥティー先生の不思議な体験談
● 潜在意識の仕組みを知って、引き寄せる
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