この4月に3女の娘が中学に進学しました。
用意するものも公立の義務教育ですが教材から部活の道具、そして制服などいろいろと物入りです。
中でも制服はブレザー、ベスト、スカート、通学カバンまで合わせると5万円くらいになります。
でも、仕事がら解るのですが、制服の生地はポリエステルのツイル(綾織)のもので、糸は太番手のとても高価な生地とは言えない代物です。
そもそも制服って何の為にあるのでしょうか。
学校制服はそもそも貧富の格差をつけないためにある?
制服と言えばなぜ多くの学校で採用されているのでしょうか?
いや、学校だけではなく、多くの職業に制服たる物が存在します。
そもそも軍隊がルーツとも言われます。
という事は何の為に制服が存在するのかは察しがつきます。
➀ 敵、味方の区別のため
➁ 仲間意識を高めるため
③ 個を捨て組織と一体となるため
こんなところでしょうか。
この➀~③は現代の競争社会では企業にも当てはまると思います。
➀については「敵味方」という概念を「我が校と他校」を区別するため、と考えれば当てはまるでしょう。
➁は学内の仲間意識、母校の生徒であるという自覚を育てるには、やはり当てはまります。
③については、昔の金太郎飴的な教育方針のもとでは良かったと思いますが、現代の教育の個を育てる方向性重要性に置き換えると、いくらか矛盾を感じざるを得ません。
しかし、学校の制服のもう一つの重要な役割とは、その昔、親のお家柄、格差を外見上なくし、子供たちが勉学に集中して学校生活をおくれるようにするため、なんだそうです。
つまり、高貴なお家柄の子供たちは「お坊ちゃま」「お嬢様」の服装で、貧しい家柄の子供達はボロ着を着ていたのでは、友人関係などで余計な摩擦がおこり、結果的に勉強にも支障が出るから服装を統一する。
ということなのです。
であれば、制服の価格は底辺の子供たち(金銭的に)に合わせるべきではないでしょうか。
なぜ学校制服は高いのか
ではなぜ、決して高級な素材ではないのにも関わらず、こんなにも学校制服は高いのでしょうか。
いろいろ諸説はあります。
例えば各校の独特のデザインの制服については、大量生産による数によるスケールメリットが図れずにコストが下がらない。
しかし定番のつめ入りの学生服やセーラー服はどうでしょうか。
これらも指定店での購入を促され、他店ではなかなか販売していません。
昔、学生服を社内で扱ったことがありましたが、学生服は国内でもごくわずかな数社だけでほとんどのシェアを網羅し、仕入れ値は一般的に高いものでした。
そして、学校に営業をかけても「昔からの指定店との付き合いがありますので・・・」と指定店を獲得することはとても難しいことでした。
このことからも色々と想像ができてしまいますが、本当のところは解りません。
とにかく、学生服の価格もそうですが、制服のありかたもせめて義務教育については改革をしてもよいのではないでしょうか。
例えば「シャツは白」「ボトムは黒に準ずるもの」とかでもいいのではないでしょうか。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
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