「憎まれっ子世に憚る」と言いますが、今も昔も人間社会ではそうした現象がよく起こるようです。
どこの職場にも”コツコツ真面目タイプ”の人と”ずる賢いおさぼり上手”の人が居るのではないでしょうか。
実際、以前居た職場でも、あからさまな両者のタイプがそれぞれにいました。
コツコツタイプはどんな仕事にもムラなく、真面目に取り組んでいます。
その分、どちらかと言えば、人が嫌がるような仕事が舞い込んでくることが多くなります。
多分、上司からしたら頼みやすいのでしょう。
しかし、上司から叱られる頻度もとても高く、職場の人から同情をかっています。
対して、ズルタイプは100%ではないですが、面倒な仕事や人が嫌がる仕事に対しては、サラッとかわして、他人に横流しをするのがとても上手です。
また、暗黙の了解が交わされるのか、そのような仕事があまり回って来なくなります。
上司が喜ぶツボを知っていて、会話も弾み、可愛がられています。
当然、あまり叱られることもありません。
あるとき、コツコツタイプのコツコツさんから「なんで、あんなにズルくて自分勝手にやっている人に良い仕事が回ってきたり、良いチャンスが巡ってくるんですかね???」という事を言われました。
確かに上司のエコひいきを獲得しているとは言え、そのひいきの影響下でない、全くの偶然というチャンスにまで恵まれているズル子さんやズル男くん。
「そう見えるだけ」と思いたいところですが、色々な職場を見てきてやっぱりどの職場でもそのような傾向が見えると思います。
この現象が何故起こるのか、考察してみました。
波動のカテゴリーを上げる
「波動」というと何やら難しそうな印象になってしまいますけど、波と思ってください。
科学的にみたら、今、手にしているスマホも、お尻に敷いている椅子も、物質は全て細かく砕くと分子になり、原子になり、更に細かくすると、「ひも状の揺れるエネルギー」になってしまいます。
エネルギーは波のように揺れていて、振動数を持っています。
振動数が違うと、違う原子になり、違う物質になってしまいます。
そして、私たちが抱く心、想念もエネルギーと考えれば、必ず振動数があります。
その振動数はネガティブよりなものから、ポジティブよりなものまで幅があると考えます。
振動数がポジティブなものは「良い波動」「高い波動」となり、振動数がネガティブなものを「悪い波動」「低い波動」となります。
それから、「出来事」自体には「良い」とか「悪い」とかは無いと言います。
出来事がおきた時、受け取る人が「良い」や「悪い」を解釈しているだけです。
ですから、ある出来事が起こったとして、その時の感情や心が「悪い」とか「がっかり」とか「怒り」のようなものになれば、その出来事を「悪い出来事」と受けとります。
その時の心、想念のエネルギーは「悪い波動」を発します。
すると、”類は友を呼ぶ”の法則から、次も「悪い波動」を発したくなる出来事を呼び込もうとします。
特に人は「高い波動」を持つ人は「GIVE(与える)」の精神、「低い波動」を持つ人は「TAKE(受け取る)」の精神とリンクします。
いつも「良い波動」を放つ人は、お客様でも取引相手でも「GIVEの人」と巡り合う事が多くなります。もちろんプライベートでもそれは同じです。
逆にいつも「悪い波動」を放つ人は、お客様でも取引先相手でも「TAKEの人」と巡り合う事が多くなります。プライベートも同じです。
ここでさっきの「ズルさん」と「コツコツさん」の話に戻ります。
「ズルさん」は自分の好きな仕事はこなすけど、嫌な仕事は他人に横流し。
上司とはうまくコミニケーションもとれて、持ち上げ上手。
上司からのヒイキもゲットしている。
「コツコツさん」は内心嫌と思う仕事も、キチンんとこなす。必然的に頼まれやすくなり、面倒な仕事が回ってくることが多い。内心で上司への不満が募るので、コミニケーションもヨイショも「ズルさん」のようにはいかない。
さて、好きなように事を運べている「ズルさん」と、内心に不満を溜めている「コツコツさん」ですが、どっちが「高い波動」を発しているでしょうか。
これは、やはり「我慢」の少ない「ズルさん」の方が、高い波動を発する事になります。
(狭い職場内で、「ズルさん」と「コツコツさん」とを比べたら・・の話です)
だから、ズルさんには「類とも」の法則で、良いと感じられるような出来事や巡り合わせが回ってくるのです。
じゃ、ズルく生きた方が良いじゃん!!
正直者がバカを見て、正義が負けるのか~!!!
と思ってしまいます。
結局のところ、「高い波動」を放つこと、放ち続けることが大事なんです。
「正しい」は人によって、時代によって、国によっても違います。
武士の時代は、恥をかくなら切腹(自殺)したほうが正しいという、人生観がありました。
しかし自分の良心を傷めてまで、ズルく生きても高い波動は出ません。
では、どうすれば良いのか、という話をします。
「コツコツとどんな仕事も」ではなく「どんな仕事も楽しく」になる
ここでおさらいしておくと、出来事そのものには、良いも悪いもなく、出来事を受けっとった時に心が発した判断で良い、悪いが決まります。
「コツコツさん」の”コツコツやること”が悪いのではありません。
その時の気持ちが少しでも、「損している」とか「面倒だ」とか「いつも何で私が」という想念で満たされながらやっているとすれば、その想念、気持ちが悪いのです。
だから、「もうこんな事やりたくない」「なんでいつも私だけに押し付けるんだ~!」と思っているなら、その気持ちを解消しなければならないのです。
気持ちの解消の仕方は、いろいろあります。
一つは”直接上司に訴え出る”です。
「いつも何で私にだけ押し付けるんですか?公平じゃありませんよね」
「ズルさんにも、公平に仕事を振り分けてください」
もう一つは、「私はこれが人徳なんだ」と諦める。
人には産まれ持った性格、性分があります。
「自分はこれが出来ることが、徳であり役割なんだ」
「自分がいるから、この組織が成り立つんだ」
「○○さんは、いつも見てくれているではないか」
など違った角度から、自分の役割を見つめ直して、悪い感情を抱かないようにする。
もう一つは、この現状の良いところを見つけて感謝する。仕事を楽しむ。
「嫌なところだけ見つめれば憤りを感じるけど、他の面を見ればよいこともあるではないか」
「結構、この仕事、自分に向いてるかも。好きかも」
「どうせやるなら周りをあっ、と驚かせるくらい完璧に仕上げてやるぞ」
など、嫌々でなく楽しみ、面白さを探して、好きになる努力をする。
つまり、コツコツやるのが損だと思うなら、とっくにコツコツさんはズルく生きていたでしょう。
しかし、それが出来ないから悩ましいのです。
であれば、それが性分なのです。諦めてその性分を楽しむのが一番です。
仕事は感情を持ち込んでもあまり役に立ちません。
理性をもって淡々とこなせばいいのです。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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