「日本のリテール企業の多くは海外企業に比べてネットとの融合が遅れています。」とは中央大学、ビジネススクール教授の中村氏の話です。
(引用元 https://wisdom.nec.com/ja/business/2018021401/index.html )
話を砕いて言い換えると、「日本の個人のお店や、中小の会社は外国とくらべて、インターネットの集客を活用してない」と言っています。
あるテレビ番組で観たのですが、千葉県の田舎でパンの移動販売をしている方の話です。
商売が芳しくなく、落ち込んだ時に救ってくれたのはSNSだったそうです。
インターネットによって、普通では結ばれない縁が結ばれたり、届かない情報が届いたり、可能性は大きく広がるんですね。
私が経験した、実家が営んでいたお店の売り上げが、インターネット活用で、V字回復をしたお話しをさせて頂きたいと思います。
店を畳む準備として始めたホームページ
私の父は中古レコードショップを営み、母は自宅兼店舗で美容室を営んでいました。
母の美容室は顧客が多く、毎日賑わっていました。
父の中古レコードショップも往年は、インディーズブームやヘビメタ、パンクロックをはじめとするバンドブームに押されて繁盛したものです。
気志團のDJ・オ◯マさんも、デビュー前によく来店してくれていたそうです。
しかし段々とそのブームは去り、CDが主役になるとレコードはソフト面だけでなく、ハード面のレコードプレイヤーも姿をけしていきました。
店は当然、中古のCDを扱うようになりましたが、以前の勢いを取り戻すことはありませんでした。
それでも、私たち子供も巣立ち、隠居商売だった父のレコードショップは家賃を支払いながら、細々と営業していました。
しかし、ある年に店舗を借りていたオーナーさんから、翌年からの家賃の値上げを言い渡されます。
それを期に、父は店を畳む決断をしたのでした。
そこで、頭を抱えたのがレコードやCDの在庫の山です。
それを何とかするために、長男である僕は父の店のホームページを立ち上げるのでした。
それが、今から約20年前のことです。
あるアーティストや、レコード名で検索をしてくれた人が、実家の中古レコードショップのホームページに辿り着き、目当てのレコードやCDを買ってくれるという流れが出来上がっていきました。
すると、ホームページからの売り上げがどんどん右上がりになり、お店での売り上げを含めると最盛期とは言いませんが、かなりの上々な売り上げに回復していきました。
父はそれで、なおさら店を畳む意思を固めたようでした。
家賃を払って店舗を構えなくても、全国、たまには海外からも注文が入るインターネットの魅力に気付いてしまったようでした。
そして、父は独学でヤフオクを覚え、ホームページと平行にネットオークションでも商売をしていました。
その時の父は60歳を過ぎていました。
父いわく、店に来るお客は、中古レコードに詳しい人、マニアが多くいたそうですが、インターネットは全く違う客層で、売れ方も売れ筋も全く違うとの話でした。
翌年、父は本当に店を畳みました。
しかし、今度は自宅で悠々とネットオークション、ホームページ通販、ついでに覚えたネット競馬(A-PAT)やFXなども始めたようです。
中古レコードという限られた、ターゲット層相手の商売だけに、世界に、全国に視野を広げてできるインターネットビジネスは凄いと思いましたね。
今は、管理やメンテナンスが大変だからと、ホームページも畳みオークションだけで、小遣い稼ぎ程度の余力でやっています。
一度、インターネットの力を試してみたいと思っている、個人商店主などがこの記事をみましたら、経費を変えずに行えるWEB集客0円【エキテン】さんがとっかかり易いと思います。
もしかしたら、もしかするかもしれません。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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