超音波で認知症が治る時代がすぐそこに??

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東北大学で、今までのアプローチとは全く違う方法で認知症治療に取り組んでいて、それが画期的な治療法になり得ると注目されています。

今までの治療では、主に投薬、貼り薬などを使って「いかに進行を遅らせるか」が目的とされてきました。

つまり認知症では完治どころか、回復は困難と見られていました。

しかし東北大学の、下川宏明教授が率いる研究チームの治療法は、薬ではなく超音波で治療すると言います。

その方法ではなんと、認知症の進行を遅らせるのが目的ではなく、回復が期待できるということです。

それも順調に認可などが降りれば4年後には、一般治療が開始される見通しと言うからビックリです。

超音波治療とは

急に浮上してきたと思われる「認知症の超音波治療」ですが、超音波自体はエコーとして、良く知られている医療技術ですね。

ただこれは、検査技術であって、治療ではありません。

それが近年になって、認知症の治療に有効ではないかと考えられるようになりました。

現在の研究では、この超音波認知症治療によって、アルツハイマー型認知症脳血管性認知症を治せるかもしれないと言います。

超音波がもたらす、治療のしくみ

超音波による治療と言うと、なかなかどんな仕組みなのか想像しがたいところですが、超音波には次の効果が認められているようです。

それは超音波の微弱な振動によって、血管を新生できると言うのです。

今まで血の巡りが不十分で、壊れかけた組織の機能を復活することが出来そうなのです。

その仕組みは「一酸化窒素」を産み出すことがカギとなっています。

1998年のノーベルノーベル賞を受賞した、ルイス・J・イグナロ博士が解明した仕組みによると、血管の一番内側の皮にある細胞は、「一酸化窒素」を産み出し、それによって血管を拡げたり、新しく生み出しているそうです。

その発見を、今度はイタリアの研究チームが一歩前進させます。

それは『血管の内側の皮の細胞に微弱な衝撃波をあたえると、「一酸化窒素」を産み出す』という発見です。

これは血管の拡張や新生を、人の手でコントロールできる可能性に光を与えるものでした。

そこに当時、狭心症など心臓疾患を専門としていた下川宏明教授は、狭心症の血管新生療法を考えるようになったようです。

衝撃波による治療は、尿管結石などの結石を身体の外から打ち砕くのに行われています。

そのような衝撃波を心臓疾患の患者に与えるのは、とても危険と周囲からは反対もあったようですが、下川教授は研究を続け、遂に突き止めました。

衝撃波によって、血管の内側の皮の細胞が「一酸化窒素」を産み出し、「一酸化窒素」が血管を拡げ、新生してくれるのですが、その衝撃波は尿管結石の治療の10分の1の出力で良いこと。

これだと心臓への負担はほぼ無く、実際に多くの患者さんに効果が見られたようです。

結局この治療法は日本でも先進医療として承認され、世界25か国で導入されているそうです。

凄いですね、下川教授は世界で認められている狭心症治療法のパイオニアなんです。

そして、今では治験の段階ですが、単一波の衝撃波から、連続波の超音波に治療法を前進させて、効率と安全性を高めているそうです。

◆ここまで まとめ 

1)「一酸化窒素」は血管を拡張させたり、新生させたりすることが解っている

2) 血管の一番内側の皮の細胞は、「一酸化窒素」を産み出す性質がある

3) 血管の一番内側の皮に衝撃波を与えると、「一酸化窒素」を作り出す。

4) どの程度の衝撃波、超音波が安全で、効率よく「一酸化窒素」を産み出すかを川下教授はつきとめた

認知症への効果の期待

この衝撃波、超音波の治療は毛細血管の血流を促す治療法です。

そこで川下教授は毛細血管の血のめぐりが良くなる治療なら、認知症にも応用が効くはず、と思いついてくれました。

一般に認知症、特にアルツハイマー型認知症の場合、アミロイドβやタウタンパクが原因とみられ、それら「脳にたまるゴミ」の除去というアプローチの治療がされてきました。

しかし、長い年月をかけても一向に完治する方法は見つかりません。

川下教授に言わせれば、それら治療法は「失敗」であり、「脳にたまるゴミ」の問題は氷山の一角、その根底に脳内の毛細血管が「血のめぐりが悪い」状態になっている事の方が大きいそうです。

認知症は結局、「循環不全病」のうちである、と言います。

認知症にはいくつかの種類があります。大まかにいえば4つ、細かく言えばもっとですが、前述したように、超音波治療の場合、改善が期待できるのは「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」です。

ここ、ポイントなのですが・・

★ アルツハイマー型認知症の場合、アミロイドβが脳全体に蓄積することが解ってきています。
★ 対して脳血管性認知症は、アミロイドβ蓄積しません
マウス実験では、両方の型の認知症マウスに超音波治療が行われ、結果は両型とも予想を上回る効果が見られたそうです。
ということは、アミロイドβの有無に関わらず、毛細血管の血のめぐりにアプローチすることで認知症は治る可能性があるということになります。
しかも、治療と言えば外部から超音波で患者の血管の内側の皮の細胞に働きかけるだけ。
あとは患者の自己治癒力により、一酸化窒素を細胞が生成し、一酸化窒素が毛細血管を増やしていく。
薬とちがって、副作用がないのは嬉しいですね。
◆ここまで まとめ
1) 認知症の治療と言えば、今までは脳内にたまる老廃物とされる「アミロイドβ」や「タウタンパク」でした。
2) 川下教授は、それらは氷山の一角で、根底にある毛細血管の不全を解消することに着目
3) 超音波治療は、毛細血管の不全にアプローチする治療法
4) 2種類の型の認知症マウスで試したところ、「アミロイドβ」がたまっているマウスにも、「アミロイドβ」とは無関係な型の認知症マウスにも、超音波治療は有効でした。
 5) 認知症は、毛細血管の不全にアプローチすれば、治る可能性を秘めている

まとめ

この治療法の治験は2021年で終わるそうです。

その結果が安全かつ良好であれば、2023年までには実用化が出来るかもしれないというから驚きです。

認知症患者は2025年には700万人に達すると見られ、社会問題にもなっていますから、この治療法が確立されれば本当の意味での健康寿命を手に入れる人が多くなるんじゃないでしょうか。

東北大学研究チームの皆さんの健闘を、見守りたいと思います。

2019年、9月5日現在、東北大学では、この新しい認知症治療の治験参加を募集しています。

ただし、治験に参加するには条件がありますので、上のサイトで確認をしてみてください。

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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