免疫力を高めるには、腸内環境を整えることが大事といいます。
腸内には様々な菌が住みついていて、免疫力を高める善玉菌と、身体に悪さをする悪玉菌がいることは有名ですね。
腸内環境は歳を重ねていくと、変化していきます。
老化が始まると腸内の善玉菌は減り、悪玉菌優勢の腸内環境になっていきます。
実は老化を早めるのも、「悪玉菌優勢の腸内環境」が影響していると見られています。
そこで今回は善玉菌の代表格、「乳酸菌」の上手なとり方を紹介します。
【意外と知らない】免疫力を高める腸内乳酸菌のとり方とは?
免疫力を高めるには、腸内の善玉菌を増やすことが大事。
そこで乳酸菌をとることが大切なんです。
「・・・・」
乳酸菌には、動物性乳酸菌と植物性乳酸菌があります。
で、乳酸菌を効果的にとるなら植物性乳酸菌の「キムチ」がオススメって話なんです。
もちろん、ヨーグルトでも乳酸菌はとれるんですけど、乳酸菌を生きたまま腸に届けるならキムチの方が圧倒的に優秀です。
ヨーグルトとキムチの乳酸菌パワーの違い
ヨーグルトやチーズの動物性乳酸菌は、腸まで生きて届く割合は5%~20%チョットくらいが多いそうです。
対して、キムチや味噌、ぬか漬けなどの、植物性乳酸菌の割合は50%以上のものが多く、中には100%生き残る乳酸菌もあるそうです。
では、なぜ植物性乳酸菌の特にキムチが良いのかというと、キムチからとれる乳酸菌は「スパルタ」な”ふるい”をかけられ生き残った、「精鋭集団」なんです。
キムチは元の白菜の段階では、ほとんど乳酸菌は含まれてないのです。
キムチの製造過程で、発酵を重ねて増殖するのですが、それも菌にとっては住みやすい環境じゃないと言います。
キムチの製造方法は、乳酸菌をイジメ抜くような工程がびっしりだそうです。
その中で生き残れた菌が、オキアミの投入によって爆発的に増殖します。
増殖後の乳酸菌の数は、1グラムあたり1億個にもなるというから驚きです。
こうして揉むに揉まれた菌たちが、胃酸にも負けず腸まで元気に行きつけるようです。
対してヨーグルトやチーズの乳製品に含まれている乳酸菌は、甘やかされたお坊ちゃま育ちと言えるそうです。
もともとミルクは赤ちゃんの成長を助けるものなので、色々と栄養が揃っていて菌にとっても恵まれた環境なのです。
なので多くの動物性乳酸菌は、胃の中で胃酸に負けてしまうと言います。
韓国のコロナ事情を見てみると
キムチと言えばやっぱり韓国が思い浮かびますね。
韓国料理では、辛口のキムチ味の料理のレパートリーが豊富です。
そしてキムチが当たり前に、食卓に並びます。
そのせいか否かは解りませんが、韓国の新型コロナウィルスの感染者で、死亡する患者の割合が極めて低いんです。
下の表は、4月29日時点の日本、韓国、アメリカのコロナウィルス患者の推移です。
国 | 感染者数 | 回復者数 | 死亡者数 |
日本 | 13,965 | 2,368 | 425 |
韓国 | 10,765 | 9,059 | 247 |
アメリカ | 1,039,909 | 120,720 | 60,966 |
さらにこれを、各国の死亡者の数を感染者の数で割合を出してみると、下の表になります。
国 | 死亡率(死亡者数 / 感染者数) |
日本 | 3.04% |
韓国 | 2.29% |
アメリカ | 5.86% |
PRC検査の受診率の差があるなど、正確性の問題はありますが参考まで。
韓国の死亡率は、アメリカの半分にも満たない推移です。
日本も韓国ほどではありませんが、優秀な方です。
もしかしたら味噌や漬物などから、植物性乳酸菌をとっている習慣があるからなのでしょうか。
純真学園大学客員教授の飯沼一茂先生によると、人の身体の免疫細胞のおよそ70%は私たちの腸内にいるそうです。
腸の中の善玉菌を増やすことは、悪玉菌の活動をおさえてくれ、免疫力に大きく関わってくることが解っています。
韓国のほうが感染ピークの時期が早かった分、回復者数が多いのはそのためもあると思います。
ただ、人工呼吸器を付けなきゃならない重症患者は、退院するまでに時間がかかると言います。
おのずと、回復者数の数値に表れるのが遅れます。もしかしたら韓国は、重症患者も各国より少ないのかもしれません。あくまでも憶測ですが・・
欧米人が食するのは、チーズやヨーグルト。ひ弱な動物性乳酸菌です。
さらに欧米人は東洋人より胃酸の量が多いと言います。
なので「生きて腸に届く乳酸菌」は、東洋人より圧倒的に少ないと見積もれますね。
欧米人の死亡率の高さ…
まだ因果関係は発表されていませんが、やっぱり個人的には、乳酸菌の免疫作用は何か関係あると思っちゃいます。
効果的なキムチの食べ方
キムチはどう食べれば良いのでしょうか。
そう思う方も多いかと思いますが、実は漬物と比べても塩分はそんなに高くありません。
下のグラフは各メニューの、100gの中に含まれる塩分量です。
キムチには沢山の辛み成分や薬味が入るので、塩はあまり入らなくても大丈夫なんだそうで。
とは言え何でもそうですが、沢山食べすぎは良くありません。
キムチは1日約50gくらいを、毎日食べるのが良いようです。
(50gとは、小皿に乗せたくらい。下の「まとめ」の見出し、すぐ下の写真より、ちょい少ないくらい)
「たまに食べる」「たまに大量に食べる」とかでは、思うような効果は期待できません。
何故なら腸内には元々いる先輩善玉菌や、先輩乳酸菌たちが幅をきかせているからです。
その何種もの先輩善玉菌は、善玉菌同士でも勢力争いや仲良しグループなどの社会が出来上がっています。
この腸内の社会というか環境を、顕微鏡でのぞくと「お花畑」のように見えることから「腸内フローラ」と言います。
その諸先輩がひしめく腸内フローラに、外部から新顔の「乳酸菌」が入ってきても、新顔は自分のポジションを見つけることができないそうです。
そうなるとたいていの新顔乳酸菌は、せっかく生きて腸に届いても住み着くことなく、便と一緒に流れ出てしまいます。
それを「通過菌」と言います。
なので少量でも毎日継続してキムチを食べて、生きた乳酸菌を送り続けることで新顔のポジションを獲得させることが大事なんです。
そして、キムチと一緒に食べると効果が倍増する食べ物はこちらです。
わかめ |
わかめの水溶性植物繊維が、善玉菌の最高の食べ物となる そして乳酸菌が善玉菌の活性を助ける |
納豆 |
大豆のオリゴ糖が乳酸菌のエサになる 納豆菌が腸の悪玉菌を攻撃 |
豆腐 |
豆腐のオリゴ糖が乳酸菌のエサになる
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ただし乳酸菌は60℃以上の熱で、死んでしまうそうです。
例えば「キムチ鍋」にしてしまうと、せっかくの乳酸菌が台無しです。
なのでキムチ鍋にする場合、ほかの具材が煮あがってから、キムチを入れると良いそうです。
まとめ
日本の食卓にも、味噌や漬物のような発酵食品があって、植物性乳酸菌はあるのですが、みそ汁に関して言えば、熱によって乳酸菌は生きてないようですね。
因果関係は正式には認められていませんが、キムチを食べる韓国国民は新型コロナウィルスでの死亡率が少ないということは、重症になるケースも少ないと見て良いかもです。
毎日でも少しづつなら、継続できるのではないでしょうか。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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