トロサーモン久保田さんから学ぶ、上司と部下の関係 | Tekutekuスタイル

トロサーモン久保田さんから学ぶ、上司と部下の関係

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少しづつ治まりつつありますが、2018年のM-1グランプリの収録後、トロサーモン久保田らが関西お笑い界の女帝「上村恵美子さん」に暴言を吐いて炎上騒ぎとなった話題、どうでも良い話と聞き流した人は多いかと思います。

でもこの茶番は、会社組織の中でも形を変えて起きているのではないでしょうか。

そういう見方をすれば、私にとってトロサーモン久保田さんが投じてくれた一石は、何かを考えさせてくれるきっかけとなりました。

トロサーモン久保田氏の暴言騒動とは

もう今更ですが、この騒動の概要を説明しますね。

2018年のM-1グランプリでは、「霜降り明星」が優勝しました。M-1グランプリとはお笑い芸人たちがその年のチャンピオンを決めるべく、年末に行われる漫才コンクールで吉本興業が主催、朝日テレビ系列で放送しています。

ここで優勝などすれば、一機に翌年からのテレビ出演が増えそのまま波に乗れれば、一生芸能界での道が開けてくるという、芸人にとっては大変な価値のあるグランプリですよね。

騒動は2018年のグランプリ収録語、酒にひどく酔ったトロサーモンの久保田と、スーパーマラドーナの武智がインスタグラムの動画で関西のお笑い界の重鎮「上村恵美子氏」に吐いた暴言をきっかけに起こりました。

暴言の内容も「もう、ええかげん、引退したらどうですか?」「クソ!」「更年期障害」「一番右に座っとるおまえのことや!」などなど・・

2人の若手芸人が時代を築いてきた大御所に、泥酔だったとは言えSNSで暴言を配信してしまったから大騒ぎとなりました。

 

当然動画は削除され、当の二人は上沼恵美子さんに謝罪をしたようです。

しかし時は遅しで、上村恵美子さんはその後のラジオ番組で、M-1グランプリを引退する意向を発表しました。

上沼恵美子さんはM-1グランプリを立ち上げた、島田紳助氏からの熱いオファーがあり審査員として出演することになった人です。

なぜ島田紳助さんは上沼恵美子さんを審査員として起用したかったのでしょうか。

現在63歳の上沼恵美子さんは、15歳からお笑いの道で場数をこなしています。

どんな話題からもスッと笑いに転化させてしまい、冠番組を持てば必ず高視聴率の人気番組となってしまいます。

そんな才能に惚れ込んで、島田紳助さんは上沼さんを口説いたそうです。

ダウンタウンの松本人志さんも、数年前から直接お願いしているそうです。

今回の騒動を受けて、島田紳助さんは上村恵美子さんに直接お詫びをしたと言います。

島田紳助さんが謝るって・・不思議ですがそれほどの事なんですね。

 

そして、一見は終息に向かうかと思いきや、こんどはトロサーモン久保田が変なラップを披露します。

内容は「正しいこと言っても、権力に逆らうと罪人悪人のように扱われ大衆にさらされ・・」とか「羊のようにおとなしくさせられた家畜たちのように生きることが正しいと洗脳されている」と言ったニュアンスの歌詞でした。

ただし、トロサーモン久保田への同情の声が一定数あるのも事実です。

「正しい」は人それぞれの主観でしかない

トロサーモン久保田がラップの中で、「正しいこと言っても・・」という事を歌っています。

その正しいことというのは、トロサーモン久保田にとっての正しいことでしかないという事を解っていないような気がします。

上村恵美子さんには上村恵美子さんの中で、正しいと思う事を言ってるしやっているんだと思います。

「正しい」行為はある国から見ると「聖なる行為」でも、別の国から見るとタダの「テロ」でしかないのと一緒です。

 

それでもトロサーモン久保田の行動、意見を正しいと評価する「久保田より」の芸人も沢山いるのでしょう。

でもそれは”内集団びいき”と言って、同じ価値観を持つ人たちが一体となっているんだと思います。

 

そもそも、島田紳助さんは「漫才に恩返しがしたい」と「芸人を辞めるきっかけを与える」という趣旨のもとM-1を立ち上げました。

実際、近頃の芸人さんは漫才やお笑いをしなくても、他の芸能活動で食べていけるようになっています。

 

その、伸介さんが今回の騒動で、上沼恵美子さんに対して頭を下げています。

それでもこのラップを歌った久保田さんは「正しい」のか、伸介さんから見てもラップの歌詞やSNSに挙げた暴言は「正しい」のか?

 

「正しいこと」とは、タダの主観に過ぎないはずです。

上に立つ者は人一倍の自制心が必要

ただし、今回誹謗中傷を浴びる事となってしまった上沼恵美子さんにも、まったく非がないわけではなさそうです。

上沼さんは15歳で、お笑いの世界に入り最初はコンビでやっていたそうですが、その後ピン芸人として長いこと活躍します。

大変な苦労も乗り越えながら、数々の場数を踏んで来たから今の地位もあるのでしょう。

どの社会でもそうですが、地位が上がれば上がるほど自分に苦言を呈す人はいなくなっていきます。

そうなった時、本当は人としての真価が問われるのかもしれません。

 

上沼さんはテレビで拝見する限りでは、情に厚く庶民感覚もあり素敵な人に見えます。

でもネット上での情報では、スタッフや共演者へのスキ嫌いや酒の場の素行の悪さから、実力を認めつつも、一緒には仕事したくないという業界関係者も少なくないそうです。

 

実際久保田氏は、お笑い界の女帝という雲の上の人に噛みついたわりには、そんなに制裁を喰らっていないように見えます。

これはきっと上沼さんに対して、内心では”面白くない”とする人が一定数いるからだとも推測できます。

そうだとすると、上沼さんの周りには心から見方になってくれる人はどのくらいいるのか・・とも思ってしまいます。

 

今や優秀な上司としての条件は、実力よりもむしろ部下からの人気があるか?という見方まである世の中です。

周りがYESマンになればなるほど、自分に甘くなってしまうのは人として自然なことだと思います。

悟りを開いた人なら別ですが・・・

 

成功者の失敗の多くは、自分の身の丈を誤ったり、天狗になってしまったり・・そんなことが原因となるケースはよく耳にします。

私は自制心と謙虚さを持っていれば、人も運も味方してくれるはずと信じたいです。

 

ところで、中間管理職って辛いよね~、とよく言われますが。

もしかしたら中間管理職の立場が、一番自制心を鍛えられる環境にあるかもしれません。

苦言を呈してくれる人もいれば、上司としての顔を見せなくてはならない部下もいますから。

まとめ

もしM-1で、上沼恵美子さんへの不満が若手の中で渦巻いていたのなら、久保田氏のSNSの発言は結果的に何かを変える一歩となったのかもしれません。

ある本で読んだ言葉ですが、「正しいことより、良いことをしましょう」というのを読んだことがあります。

どういう意味かというと、「正しいこと」というのは前述のように主観ですが、「良いこと」というのは、「誰も傷つけないこと」だそうです。

 

「そんなこと言ってたら、何も変えることなんて出来んわ!」

っていう声が聞こえてきます。

でも、SNS騒動で当の上沼恵美子さんは、M-1を引退すると声明を出し、久保田さんらも謝りました。

それで手じまいで良かったでしょう。

ラップは上沼さんにではなく、世間や自分を批判した人たちに対して吐いたのでしょうけど、あれはいらなかったですね。

テレビに出る人なんだし、40歳という年齢を考えればやってること幼いでしょ。

 

 

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

参考元  https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181220-00553557-shincho-ent&p=1

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