街を歩くと、徐々にポカポカ陽気、いや暑ささえ感じる日が多くなりました。
こうなると外にでる服装も長袖か?半袖か?と迷うことがあります。そんなこんなで去年まで着ていた夏服を引っ張りだすと、何故か去年は気に入って着ていた服が今年の自分の目にはダサく見えてしまうなんて事はないでしょうか。
そして、また新たに新作の洋服を買いに出かけたくなってしまいます。
でも、世の中にはそんな話をすると、「格好なんて気にしない!」という言葉を口にする人がいます。
もちろん人の価値観は違うし、そんな様々な考えはそれぞれ自由です。
他人にとやかく言われる筋合いではないですよね。
しかし、私は長くアパレル業界に身を置いてきた者ですので、身なりがもたらす効果は絶対あると信じています。そんな事からファッションにそっぽを向いているというのは勿体無い話だな~と思うのです。
今日はそんなファッション、装いについて話してみたいと思います。
ファッションは人の輪を広げてくれる
ファッションとは・・・というと色々な定義が存在します。
「自己表現」「自己主張」「身だしなみ」「その場に適する(TPO)」「他人への配慮」・・・
どれも正しいです。これはファッションの発信者が100人いれば100通りです。
自分なりに捉えれば良いのです。
ただし、ここでお話しするファッションとは何もモードやトラッド、アバンギャルドなファッションではなく、身だしなみという観点からお話ししていきます。
清潔か、サイジングは合っているか、自分らしさ、などです。
しかし、接客をしているとお客様で「歳相応か?」を気にする方が多くいますが、そこはあまり考えすぎず着たい物を着ればいいと思います。気が若ければ堂々と若いファッションを取り入れればいいのに・・と思うのです。
余談が長くなりましたが、ファッションに気を配るか配らないかによって人脈も大きく変わってきます。
しかし、これは急速にではなく徐々にですが。
効果浸透までの時間がかかりますけど、これは間違いなく起こります。
人は一生のうちに出会う人は3万人、そのうち近い関係になる人は3千人と言われています。
その「出会い」という神聖な場面、その時のファッションがズボラな格好の人と、キチンとした身だしなみの人では、近い関係になり得る人の数は違ってくるはずではないでしょうか。
その違いは第一印象の違いにあります。
第一印象は出会ってから「7秒」で決まってしまう説があります。
(他にも諸説あり「4秒」「9秒」という説などがあります)
(いづれにしても10秒以内で決まってしまうのです。)
人は中身(考えや、心)が大事と言います。
でも、あらゆる場面で出会った人にその中身を伝えることが出来るかと問えば、答えはノー、不可能です。
こちらがある人に興味を持って、話しかけたいと思ってもいきなり初対面の人とそんなに深い話をするのも至難の業です。
それこそ10秒くらいしかその時間が許されない場面もあります。
そんな時は話どころか、「こんにちは」「お疲れ様です」「お世話になっております」と挨拶を交わすのがせいぜいです。
でもそんな短い挨拶を交わしている間にもお互いに第一印象は勝手に決めてしまっているのです。
その時の相手からくる情報は何でしょうか?
元気の良い挨拶でしょうか?それも間違えではありません。
しかし、それ以上に見た目からくる情報が決定的になります。
アメリカの心理学者メラビアンによると、相手から入る情報の55%が見た目、38%は声のハリやトーン、声質、そして7%が話の内容だそうです。
人は見た目で好感度を決めている傾向が強いのです。
出会いから、その後の関係をファッションがいくらかにでも左右しているこは間違いなさそうです。
ファッショなんて難しくない
では、ファッションって・・
今まで気にしたこともない人がどこから手をつけたらいいのか??
お金がかかるのでは??洋服の事全然詳しくないし、コーディネートセンスなんてあり得ないほど良くないし・・・
この記事を読んでくれている人の中には、そんな事を思う人も少なからずいるのではないでしょうか。
ファッションと言ってもいきなり最新のモード服を取り入れて、斬新なヘアースタイルにして・・・なんて話ではありません。
先ず心掛けたいのは1にも2にも”清潔感”です。清潔なこととはファッションの基本中の基本です。
不潔な人のロン毛は嫌われますが、清潔な印象漂うXジャパンのヨシキさんはロン毛でも周りの人を魅了します。
不潔な印象のまま髪を染めても、ブランドの服を着ても、その人の印象は決して上がるものではありません。
逆に清潔感を磨けば、その髪型が最新の流行でなくても、服装が安売り店の物でも好感度は上がるものです。
その上で周りの、ファッションに長けている師匠を見つけ、享受を願えば喜んでファッションアドバイザーを買って出てくれるはずです。
しかし、不潔な印象を持ったまま、同じ人物にファッション享受を願い出ても、本気では相手にしてくれないかもしれません。
このように清潔感と不潔な印象では雲泥の差があるのです。
ファッションを身にまとうと新しい世界が拡がる
ファッションを難しく考えたり、身構えたりする必要はなく、清潔感を磨くことから始めればいい。
そして、その後、ヘアースタイルなら行きつけの床屋から美容室やヘアサロンへ、服装は店員さんに相談したり、職場や身近のお洒落な人に相談したり、買い物に付き合ってもらったりしながら、徐々にステップアップすれば良いのです。
先述では、「ファッションに気を配るか配らないかによって人脈も大きく変わってきます。」と言いましたが、これは初めて会う人、出会った人の反応の話です。この場面の他人の変化は徐々に感じられると思います。
しかし今現在、周囲にいる人たちの変化は直ぐに感じられるかと思います。
「あれ?どうしたの?イメチェン?」などの冷やかしもあるかもしれませんが、それ以上の称賛の声、「いいね!!」「なんか若返りましたね~」とか「お洒落~!絶対そっちの方が良いですよ!!」
などなどびっくりするような周りからの評価が待っています。
するとどうでしょう。気が付くと自分の内面もシャキッとして、今までの「格好なんて気にしない」と言っていた時の自分とは別人になったような気分さえします。
私は仕事柄、そのようなお客様を多く見てきました。
「出かけるのが楽しくなった」と言いに来てくれたおじいちゃん。
「営業にも自信が持てるようになりました」と言ってくれた若い営業のお兄さん。
周囲が変わり自分も変わっていくと、もうこれまでの人生のレールとは違うレールに乗っていることは実感できると思います。
すると自分に自信が付くから社交的にもなれるのです。
多くの偉人たちは、いつも身だしなみに気を配っていました。
自分の内面的な充実や成長のためにもなる事を心得ていたのでしょう。
まとめ
自分の人生について、「これでいいのか?」と一念発起をして難しい技能に資格に挑戦する人が沢山います。
もし、その人の中で身だしなみや、ファッションに無頓着な方がいれば、そこにメスを入れる事は難しい事に挑戦する膨大な時間とエネルギーに比べれば、あっと言う間に簡単に成し遂げられます。
必要なのはある一定の勇気だけです。
そんな簡単な方法で人生のレールを乗り変える方法もあるんじゃないか?と思うのでした。
季節の変わり目、衣替えのタイミングが実は一番の「イメチェン」のチャンスなんです。この記事を読んでそんな一歩を踏み出してみたくなる人がいたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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