アメリカで度々起こる黒人差別に起因する暴動やデモですが、今回のコロナ禍の中での暴動はアメリカだけに収まらず、ヨーロッパにも波及しています。
ここでこれまで、いかに世界が白人至上主義で回ってきたのか。
今の日本人は、ほぼ単一民族なのでピンと来づらいですが、少し前には日本も今の黒人たちと同じような運命を辿っていたかもしれない歴史があったことを知るべきだと思います。
白人たちの根底にあるものとは
白人たちの故郷、ヨーロッパは農作物が育ちにくい不毛の土地でした。
そこではノルマン人やゲルマン人など、たくさんの民族が縄張りを奪っては奪われるという争いを繰り返していました。
白人の「支配」と日本人の「共存」
少しでも有益な土地があれば侵略、略奪を繰り返す「戦い」の歴史だったんです。
農地としては貧弱な土地なので、彼らは狩猟で生活を営みます。
ここで需要なポイントは、この地で根付いた「キリスト教」の教えです。
インドで生まれ、アジアに広がった仏教は動物の肉を食することを禁じてます。
しかし不毛の土地で生まれたキリスト教では、「動物の肉は食しても良し」とされたのです。
動物の肉を食べる食べないの話??
「食べる」ということは「殺す」ということ。
つまり人間の都合で、格下の動物を「生き死にも含めて」好きに扱えるという解釈になっていったんです。
どの宗教も「真の教え」が、身勝手な信者や大衆によって、歪められてしまうことがあります。
こうしてヨーロッパ人は、「神の許しのもと」動物を支配します。
さらに発想は、大自然をも支配しようと向かいます。
キリスト教の教えを大義名分として、人間は動物を支配してよいと解釈し、そのように振舞います。
対して日本では、動物は「支配」より「共存」の考えが強く、自然に対しても「八百万の神々」が宿るものと考え、神聖なものとして振舞います。
白人が有色人種を奴隷にした背景
ヨーロッパで科学が発達すると、大きな船、ナビゲーションができる羅針盤、武器、火薬を作り出します。
それらを船に積み込んで、白人たちは不毛な土地ヨーロッパから、遠い土地の開拓に乗り出します。
歴史で習った「大航海時代」です。
当時の2大勢力「スペイン」と「ポルトガル」が植民地をどんどん拡大していきました。
スペインがエスパニョール島(今のハイチ)に植民したとき、現地のインディオは300万人いたのが、わずか40年で200人になったと言います。
この話は当時カトリック宣教師として同行した、「ラス・カサス司教」が訴えた話として残ってます。
「ラス・カサス司教」はスペイン人が行う、あまりに虐非道な虐殺を見かねて、国王カルロス一世に報告書を送りました。
この報告書は「インディアスの破壊に関する簡潔な報告」と言います。
これによると、その残虐さは余りに惨いものです。
● 母親から乳飲み子を奪うと頭を岩に叩きつけたり、川に投げ捨てたり、母・幼子ともども突き殺したりしている
● まるでゲームを楽しむように、生きたまま火あぶりにしたりしている
● 人が寝れるくらいの鉄の網を敷き、その上にインディオの領主を寝かせ、下にわざと弱火の焚火を燃やし、じわじわと焼き殺している 悲鳴は絶望に変わっていった・・
つまり、白人にとってインディオも、黒人も、アボリジニも、インドネシア人も、フィリピン人も、有色人種はみな「動物」なのです。
● イギリスの奴隷船で、衰弱した奴隷を132人も手足を結んだまま海に投げ捨てる
● オーストラリアでは、入植したイギリス人たちが、アボリジニをスポーツハンティングの獲物として殺害されていた。100万人ちかくいたアボリジニが、7万人にまで減少
● オーストラリアの隣、タスマニア島にも入植すると7千人いたアボリジニは、300人となった。殺害方法はスポーツハンティング、水場に毒をまき毒殺、数千の集団を離島に置き去り餓死させるなど。
● インドネシアでは、現地人はオランダ人により家畜以下の存在として扱われていた
日本人が取ってきた行動
こんな時代なので、もし欧米列強の植民地にでもなってしまったら、男性は殺され、女性はレイプされ、子どもは売り飛ばされ・・
そんな危機感を抱くのは当然です。
植民地になっていないのは、中国、朝鮮、日本くらい。
日本・・・三国の中で飛びぬけて兵力と財力、技術力があり、東アジアは一丸とならないと欧米に対抗できないと考えていた。
朝鮮・・・三国で一番の貧困、弱小、低学力の国で、長きにわたり、中国の属国で主権がない国。ロシアの南下政策の入り口の国でもある。
中国・・・日本がすすめる満州国建国に不満を持ち、朝鮮を自国の属国として取り戻したいが、国力では日本に勝てないのでアメリカにすり寄る
日本はアジアをロシアやアメリカから守るには、入り口であろう「朝鮮を独立国家」として独り立ちさせたかったのです。
そのために、何万人の犠牲者を出す「日露戦争」までやりました。
欧米列強の中でも「最強の陸軍」と「最強の艦隊(バルチック艦隊)」を誇っていたロシアを撃破したことは大ニュースとして、白人たちに衝撃を与え、アジア、中東、南米の有色人種に感動と勇気を与えました。
そんな日本の期待を無視して、朝鮮の王朝は日本に属国にして欲しいと、助けを求めてきます。
そこで、日本の判断は朝鮮を属国にするのでなく、同一化政策をとります。
日本にとって朝鮮は「植民地」でなく、同志であり、対等な貿易相手でありました。
当時の朝鮮人は、豊かな国・日本で一旗揚げようと、高い賄賂を払って密航船に乗ってまで日本に出稼ぎにきました。
それほど、日本で働くと儲かったのです。
その中には、朝鮮人労働者を目当てに自ら潜り込んだ「春を売る女性」もいました。
日本人はフェアに朝鮮人労働者にも対等な賃金を払ったし、住まいも提供しました。
欧米のような「奴隷」ではなく、「貿易相手」「取引相手」として対等に扱いました。
それが日本人の気質であり、やり方なんです。
だから今でも東南アジアには、インドネシアや台湾といった「昔日本が統治した国」でも親日国が多いんです。
制圧の白人と、共存の日本人の気質の違いです。
まとめ
まさに、資源の少ない日本にとっては、満州は欧米ににらみを利かせる為の生命線でした。
満州は、朝鮮とは違い「植民地」でした。
しかし「日本ほど国際法にしっかりのっとってすすめた国はない」と言われるほど、しっかりとした手続きを踏んで植民地にしました。
しかし国際連盟に「満州国は違法」とされ、日本は厳しい経済制裁を受けてしまいます。
こうなると工業国として発展を遂げていた日本は、たちまち国難になってしまいます。
これは、植民地にするための「王手」がかかったようなものでした。
戦争するより、満州を放棄すれば良かったんでは?
しかし満州を手放せば、あっという間に中国、朝鮮は取り込まれ、日本も遂に白人による植民地になってしまうと考えていました。
当時の白人による有色人種の扱いは、人権なんて与えられていません。
白人が現地人を殺しても「殺人罪」は問われません。だって動物を殺しただけだから。
そんな時代での、「植民地になるか」「短期戦で勝利に近い形に持ち込み、優位な交渉に持ち込むか」の2択でした。
結局日本は戦争で負けました。
でも、あの戦争後、白人は有色人種の能力を認めるようになりました。
有色人種は「動物」でなく、「人間」と見られるようになりました。
東アジア圏以外の国々では、あの戦争で多くの植民地が白人から独立できたと語る人が多くいます。
ここの話は、全ての白人があてはまる話ではありません。
また、先の戦争を肯定する話でもありません。
人種差別を講義した暴動のニュースを見ると、いつもよぎる考えをまとめてみました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント