認知症の症状で本当に家族を困らせる事柄は「周辺症状」です。
認知症の症状は中核症状を周辺症状とに区別されています。
本題に入る前にこの2つの症状についておさらいしておこうと思います。
「今更・・」という方は飛ばして「アリセプトの副作用」から読んでください。
周辺症状・中核症状 について
認知症の症状は、ほぼ誰にでも共通にあらわれる「中核症状」とあらわれかたに個人差がある「周辺症状」とがあります。
◆ 認知症の中核症状
進行のスピードこそ違えど、誰にでもほぼ共通してあらわれる認知症の症状です。
・ 記憶障害
⇒ 新しい記憶から無くなっていく
・ 見当識障害
⇒ 時間 場所 人物 が解らなくなる。
順番も「時間」→「場所」→「人物」の順に侵されます。
・ 理解 判断力の障害
⇒ 考えるスピードが遅くなる、一度に複数の事をこなせなくなる(料理など)、危険に対して鈍感になる
・ 実行機能障害
⇒ 行動に対して計画をたてる、プランニングして動くなどができなくなる。
・ その場の空気が読めない
⇒ 自分中心的な考え方が大きくなり、関係のないヒソヒソ話などの様子を見ると自分への悪口と捉えたりする。
このような症状は、認知症患者のほとんどの人にみられるるようです。
しかし、本当に介護家族を悩ませ、社会的問題になっているのは次の「周辺症状」です。
◆ 認知症の周辺症状
周辺症状は、認知症患者のだれにでも起こる症状ではありません。
介護家族はこの周辺症状に悩まされる場合が多いです。
● 何でも口に入れてしまう
● 夜中に起きて騒ぐ
● 嫉妬を(パートナーの浮気を)訴える
● 店のものを盗んできてしまう
● 他人をドロボーと疑う
● 目を離すと徘徊してしまう
● 暴力をふるう
● 排泄を失敗する
などなど・・・です。
これは、患者の今までの価値観や生活習慣、性格などによりあらわれ方が違います。
アリセプトの副作用
アルツハイマー病治療薬として多くの現場で処方されている塩酸ドネペジル「アリセプト」ですが、進行を9ヶ月遅らせることができる画期的な薬です。
「アリセプト」には処方の量について決まりがあるので、多くのお医者さんはその決まりの通りに処方します。
しかし、「アリセプト」は同時に「興奮系の薬」でもあり、その副作用が患者を攻撃的、活動的にし、介護家族を苦しめることになっているケースがあります。
そもそも、今の日本の医療では認知症の根本となる原因となる病気が「アルツハイマー病」なのか「びまん性レビー小体病」なのか「脳血管障害型」なのか、診断を誤ってしまうケースも往々にしてあります。
そのなかで、本当は「レビー小体病」なのに「アルツハイマー病」と誤診したまま「アリセプト」を処方しては歩行障害などの深刻な弊害がおこるケースがあります。
話は戻りますが、「アリセプト」副作用の興奮が起因するとみられる「周辺症状」や「頑固」「こだわり」に囚われたりするケースがあるのは事実です。
患者の傾向が活動的な症状「徘徊」「暴力」「不眠」などがある場合、漢方薬の「抑肝散」を服用することを勧めている医師もいます。
詳しくはコウノメソットについて調べてみてください。
ただし、コウノメソットを行っている医師に電話で相談などは嫌がられますし、発足者の河野博士は「マナー違反」とおっしゃられていますので、お近くの医院を受診することをお薦めします。
※ 余談ではありますが、法的に親の資産を守る為のサポートサイトを紹介します。
無料相談も行えますので参考に。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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