住宅ローンの完済想定年齢がどんどん上昇している昨今です。
今や住宅ローンの平均完済時年齢は、80歳にもなるそうです。
定年退職の年齢も引き上げられる風潮の中、自然という見方もできます。
しかし、これは収入の低下による、ローン期間の引き延ばし傾向があるからなのだそう。
つまり3千万円の住宅ローンを、ボーナス併用しないで金利3%で計算したとき、25年ローンであれば毎月の返済額が約14万円なのに対して、35年ローンだと11.5万円となり、月々の負担額は軽くなります。
それでも、返済期間が長くなればなるほど、当然金利は多く支払わなくてはなりません。
上記の例でいくと、25年ローンの場合の支払う金利は約1,260万円です。
これが35年ローンになると、支払う金利は1,850万円にもなり、その差は約600万円です。
その為、ローン期間を10年も引き延ばしたところで、軽減額は3万円にも満たないのですね。
「負担が軽くなる」という魅力はありますが、銀行は大きく儲けるカラクリになっています。
では、無駄な金利を支払いたくない!と言って25年ローンにしようにも、生活の中には住宅ローンの他にも、教育費をはじめとする様々な出費があり、それをやりくりしなくてはなりません。
そんな事を考えると、金利を余分に支払ってでも、月々の負担が軽い方を選択せざるを得ないとなる人が以前より多くなっているのですね。
余分に支払う金利は”負担軽減のための手数料”という事に落ち着き、銀行はウッホウホとなっているのです。
話が長くなりましたが、銀行の金利を多く支払ってもらいたい思惑と、負担を軽減したい借りる側の思惑が重なって長期にわたる返済期間が横行しています。
住宅ローンの返済計画が破綻! 手は早めに打てば様々な選択肢も広くダメージも少ない
今まで何とか、教育費や車のローンや生活費、社交費などのやりくりをしながら住宅ローンも滞納せずにやってこれた・・・
しかし、我が人生にまさかの出来事が降りかかる。
会社の倒産、病気や怪我、リストラなど、ローンの完済予定年齢が上がれば上がるほど、そのような事態に遭遇する可能性は高くなるのではないでしょうか。
親の介護だって一因になるかもしれません。
今の低収入時代、我が子を当てにするのも現実味を得ません。
とにかく、状況が変わり今後の住宅ローンの返済が今までのようには出来なくなったとします。
まず何から動けばいいのでしょうか。
返済計画に不安を感じたら、銀行に相談に出向きましょう
銀行に月々10万円づつ返済していたとします。またはボーナス月は30万円返済していたとします。
そのような返済が出来なくなる可能性が生じたら、悩む前に銀行に出向きましょう。
銀行へは次の事をきちんと伝えます。
➀今まで通りの支払いが困難になってしまった具体的な理由
②どのような返済に変更したいのか。
➂その方法なら支払える根拠
このように、返済スケジュールを変更することを「リスケジュール」と言います。
これによって、必ず銀行がリスケジュールを受け入れてくれるとは限りません。
しかし、これは貸す側、借りる側は「信用」という絆で繋がっているのす。必ず債務者本人が債権者である銀行に出向き「報連相」を行うようにしましょう。
これが無くて、いきなり滞納となっては信用の糸は瞬く間に切れてしまいます。
また、リスケジュールが交わされたとしても、それは一時的な期間限定での約束になるケースや、100%こちらのお願いが通るわけではないとも覚悟しておきましょう。
更に言えば、決してリスケジュールによって金利が安くなったりなるわけではなく、支払うものは支払うのが原則です。
リスケジュールに銀行に出向くというのは建て前で、あくまで貸主に報連相に出向き、誠意を見せるというのが本質だと思います。
報連相を済ませたら、専門家に相談
次は住宅ローン返済が困難な状況を打破するために、専門家に相談してみることです。
住宅ローンの悩みに対しての専門家とはどんな人たちでしょうか。
フィナンシャルプランナー? 弁護士?
それも間違えではありません。
しかし、両社ともどの分野で強みがあるか見極めなければなりません。
フィナンシャルプランナーと言っても投資や保険に強い人、弁護士と言っても浮気問題や相続、軽犯罪に強い人、色々です。
そこで、それらが一機に解決できる機関があります。しかも無料か、かなりの低負担で。
それが任意売却相談センターさんなどの、任売の手助けをしている会社です。
任売とは何か
任売は「任意売却」の略した言い方です。
任意売却と言うと、その名の通り任意で売却するという事ですから、一般に売買される住宅も任意売却ですが、ここで言う任意売却とは一種の業界用語化しています。
この場合の任意売却とは強制退去を伴う「競売」の対比語として使われます。
つまり、裁判所主体で強制的に安値でも売却され強制的に立ち退かなければならない競売と、売主(普通はローンを払い続けてきた住民)が主体となって、一般市場に近い価格で中古物件として売却する任売があるわけです。
ただここでいきなり、「売却」の話に及んでしまいましたが、まだ返済計画に不安の影が立ちはだかったという段階です。
誰でも、愛着のある家を手放すなんて最後の最後、どうにもならなくなってから考えることです。
先に紹介した任意売却相談センターさんは、他の多くの任売を助ける業者でありながら、相談者の家を残すことに成功させることも多々あります。
あくまでも、相談者のメリットを十分に考慮してくれることをうたっています。
住宅ローンの滞納が始まると半年から8ヶ月で、競売が決定されてしまいます。
後になればなるほど、選択肢の幅は狭まってきてしまいます。
もし、あなたが住宅ローンの返済計画で悩んでいるなら任意売却相談センターのホームページを覗いて見てください。
きっと明るい兆しが見えてくるはずです。
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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