工場で働く人たちが羨ましく感じる今日、この頃 | Tekutekuスタイル

工場で働く人たちが羨ましく感じる今日、この頃

仕事

 
こんにちは、向春です。
世の中、色々な職業があります。どんな職業も何かしら世の為、人の為になっている訳で価値とか意味とかあるんですよね。
 

私は、学生の頃に一定のアルバイトを長期で働きながら、掛け持ちで色々と短期のアルバイトをしてきました。
長期のアルバイトは仲良し友達と一緒に面接を受けて、楽しいから続けていた「居酒屋さん」でしたけど、短期のアルバイトは「学生のうちに色々な経験がしたくて」とチョコチョコと変えながらやっていましたね。
 
あと、もう一つ好きな日に入れる、日雇いのバイトもしていました。
これは日当が約3万円で、お金が無くなると入っていいました。しかし、キツーイお仕事だったのでこれは金欠ピンチの時だけでしたけどありがたかったです。
 
という事で短期のアルバイトは主に、お中元、お歳暮のギフトの梱包、発送のお仕事、証券会社の決算に伴うお仕事、そして工場でのお仕事が多かったです。
 

工場ってつまらないな~と感じていた学生時代の自分

 
タイトルは「工場で働く人々が羨ましい~」という内容ですが、学生の時の私はその逆の印象を持っていたのでした。
もし、あの頃の自分が工場で働くイメージを今のイメージで見ていたであれば、もしかしたら私もモノづくり日本の一端を担うお仕事に関わっていたかもしれないな~と思うのですけれど・・・
 
学生の頃に経験した工場でのアルバイトは、マーガリンなどのパッケージを作る工場、お菓子やケーキの工場、先に書いた日当3万円のアルバイトもある製鉄会社の敷地内でのアルバイトでした。

そこで感じた工場でのお仕事の共通の印象は「単調作業を延々と行うって飽きるし結構キツイ」「休憩中にみんな疲れ切って一点を見つめてボーっとしている」それまで、お店などでは仕事はチームワークを楽しみアットホームな雰囲気で働いていたので、その工場でお仕事は非常に暗くてキツイ印象が根付いてしまいました。
 
しかし、それは学生の「短期バイト」だったからなんですよね。考えてみればその時も短期バイトで集められた大量の学生を束ねるリーダー役の学生バイト君がいました。

その人は社員とも仲良くしていて、キビキビキと動きリーダーシップを発揮して疲れ切った短期バイト君たちと違い活き活きしていました。

この指導役のアルバイト君は元々この工場で働いていた長期バイトなのでしょう。私がお店でのバイトで経験している「チームワーク」と「アットホーム」を感じながら仕事をしていたのではないのでしょうか。

そこを、あの時見抜いていれば・・・((+_+))

あの時、指導役のアルバイト君を見ていて「あんなに活き活き仕事できるなんて、あの人はこの仕事が向いているんだな、俺には無理だ!」
あー、なんて浅はかだったのだ
 

工場でのお仕事が羨ましいと思うその理由

 
先にも書いたように、長期のアルバイトは居酒屋さんでやっていました。しかしそれだけでなく、お店と言えばコンビニ、スーパー、ファミレス、その他諸々やってきてお店でのお仕事、共通の印象は「チームで仕事をして仲間意識が高まる」「仕事中もワイワイと楽しくやれる」「お客さんの反応もその場で頂けてやりがいにつながる」などでした。
 
その工場、お店と両者の違いはその当時の私には決定的な違いがありました。
 
親が商人だった私は、デスクに向う仕事は端から考えていなかったので、その印象はその後の仕事選びに大きく影響を与えたのでした。
 
でも、今は店頭でお客様と色々なお話をさせて頂く機会が多いのです。

その中でお客様のお仕事の話に及ぶことが結構あります。

すると、工場で働いているお客様のお話がとても楽しいのです。
 
例えば、自分たちの工場で作り上げた製品で何らかの賞を取った、なんてエピソードを目を輝かせてお話ししてくれます。
いいお歳のおじさまが、です。

また、皆さまからは自分たちが作り上げる製品に対する想いとか、誇りとか本当よく伝わってきます。
素直に「いい仕事しているんだろうな~」「羨ましいな~」と思ってしまうのです。

私も私で商売、接客は大好きで仕事に誇りはあるし、不満はありません。

でも、”物を作り上げる”という行為は人間の性分として楽しめる仕事である、という話を聞いた事があります。
 
 
少し前にテレビ放映されていました「下町ロケット」なんて工場で働く人たちの世界の光と影を見事に描いていましたよね。
幾度とない難問をチーム一丸で改善と工夫をくりかえし、見事なクォリティーに仕上げていく、あの工場スタッフの姿には尊敬の念を抱かずにはいられません。
更に日本の技術力ってこのチームワークとプロフェッショナルな想いから成り立っているんだろうな~と思いをはせてしまいます。
 
 
トヨタの工場から広まったとされる、今や世界共通語の「改善 (KAIZEN)」ですが、これは当時自動車不況に苦しんでいたアメリカの向上に取り入れられました。

しかし、日本人が考える「改善の精神」はアメリカでは「改善のシステム」としてその意味を取り違えられたまま定着してしまいました。

アメリカでは現状の問題点を抽出し、PDCAに基づいて改善というシステムを作り上げました。
これによってアメリカの自動車工場はある程度の進歩は見られましたが、日本の工場の改善とはレベルが違いすぎます
 
日本の工場で根付いていた「改善の精神」は工場のスタッフが一丸で、自らの意思で改良と工夫を繰り返し、製品に対する想いの上に成り立っている「改善」なのです。

日本人として、日本の工場で働く人たちの職人根性に誇らしいと思うのと、敬意をはらってしまいます。

ものづくり日本の精神をこれからの若い人たちにも、上手に引き継いで欲しいなと思ってしまいます。

 
 
あと・・・全てが当てはまるとは言いませんが、往々にして拘束時間に対する対価は工場の方が良い傾向のようです。
小売店業界はここを改善しないといけないですね。
 
 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
 
 

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