去年、娘とその友人と私と義弟で、SUPの体験レッスンツアーを受講したんですね。
その時は子供たちへのイベントとして受講したんですが、私が子供たち以上にハマってしまったんです。
それ以来「いつかSUPボードを操って、SUPフィッシングをしたい!!」っていう夢が芽生えて来たわけです。
そんなわけで、ヘソクリをコツコツ貯めて、ついにこの夏サップボードを買ってしまいました。
サップフィッシングをするにあたって、絶対に必要なモノ・・それは勿論サップボードと付随する道具です。
そして技術面でも不可欠な課題があったので、それを記事にしようと思います。
まずは物理的な、道具の面から見ていきます。
激安サップボードと激安ライフジャケットの使い心地は??
Amazonで3万円台半ばのサップボードを購入
私が選んだのはこのボードです。
このボードを選んだ理由は、一応あります。
SUPフィッシングをするのが夢なので、それに適してそうなものを探していました。
もちろん、コスパも大きな選定のウエイトを占めます。
その中で、このボードは横幅がまあまああり、Dカンという留め金がこの値段の割に多くあったからです。
サップフィッシングは、限られたスペースの中で色々とやらなくてはなりませんから、少しでも横幅がある方が、安定感もあるし有効スペースが確保できそうだと思ったのでした。
またDカンですが、Dカンとは下の写真の丸の中に写っている、留め具のことです。
写真はボードを縦に撮っていますが、写真手前が「前」で、写真奥が「後ろ」になります。
安めのボードは多くの場合、Dカンは前にはいくつかあるんですけど中心より後ろには付いていないものが多かったんです。
Dカンがあると、クーラーボックスやらカゴやら必要なものをバンドで結束、固定できて便利だろうと思ったわけでした。
釣用に徹するなら、それこそ「釣り用SUPボード」なるものも存在するのですが、お値段がお高めです。
3万円台半ばなら、これで良いかな?っと、決めました。
後ろのDカンを活用して、クーラーボックスを設置するとこんな感じになります。
ネットなどを見る限り、多くのSUPフィッシャーはこの位置にクーラーボックスを置いて、釣りを楽しんでいます。
でも私は理由を後で書きますが、やっぱり前に置こうと決めています。
ただ、Dカンが多いに越したことはありません、アンカー(いかり)なども取り付けられますからね。
ライフジャケットも約6千円で購入
一応ライフジャケットも必要かな、と思い探す事にしました。
サップについて色々調べていると、「ライフジャケットを必ず着用しましょう・・」的なコメントが多く目についたので。
私の周りには、このサップボードをやるというか、持っている人すらいないので、当面は1人でやることになりそうです。
そうなると水難事故なんてことに巻き込まれても、助けてくれる人はいませんからね。
私の知り合いで、SUPではないですがマリンスポーツ中に水の上で気を失い、ライフジャケットで命拾いした人もいます。
ということで、ライフジャケットもいろいろネット界隈で物色してみました。
まず、条件はライフジャケットでもあり、フィッシングベストでもあるような多機能ポケットが多くあるタイプのものを探しました。
するとライフジャケットには、大まかに2種類のものがあるのだと解りました。
1つはちゃんとした「救命胴衣」という部類のもので、お国に認定されていて小型船舶に乗る時は誰もが装着を義務付けられているものです。
もう1つはフローティングベストとか、ゲームベストと呼ばれているもの。
いわゆる「レジャー用ライフジャケット」というくくりで、小型船舶はこのジャケットでは乗れません。
浮力はベスト内の発泡剤で得ています。
本当は前者の「救命胴衣」が良かったんですけど、安価なものでフィッシングベストのような多機能ポケット構造のものが無かったのでゲームベストにしてしまいました。
私が買ったのはこれです。
これを装着して、実際にSUPボードの上から海に転げ落ちました。
問題の浮力はというと、ちゃんと浮きました。
去年、SUPの体験ツアーでショップの方から借りたライフジャケットと比べると、浮き感がやや劣るんでしょうか。多少そんな気はしましたが、浮くか浮かないかと問われれば、体重約70キロの私でもしっかり浮きました。
ただ、これは命に係わる大事なツールです。
私が言うのもなんですが、心配な人は国土交通省が認可したマークが付いているものを装着するのがベストです。
通称サクラマークが入っているものです。
実際に海に出て使ってみて気付いたこと
私の場合、サップボードはサップフィッシングが一番したい事ですが、せっかく買ったサップボードです。釣だけでなく、ツーリングだって波乗りだってしてみたいです。
なので実際にマイボードで初めて海に出たのですが、最初は釣り具も抱えず、クーラーボックスも装着しないで、純粋にサップを楽しむために海に出ました。
そこで起きました、「こんなはずじゃなかった!!!」が・・・
去年に体験した、サップボード体験ツアーで克服したはずのスタンディングですが、なぜか全然立てないのです。
立った途端、足がグラグラ震えてあっと言う間にバランスを崩し、ドバーン!!海に叩きつけられました。
何度やっても上手く行きません。
立つ位置は覚えていました。ボードの真ん中にあるハンドルを又いて肩幅に開いて立ちます。
それでもグラグラ・・ 足がおぼつきません。
結局、その日は立てづ仕舞いでしたが、あとで思い出したんですが、
・足は内側特に親指に力を入れて、ガニ股にならない姿勢をとること。
・立ったらすぐにパドルを漕いで、進んだ方が安定すること。
・空気の入りが少なかったこと
なんてことが、出来ていなかったのも原因でした。
特にこの中で空気の入りですが、説明書によると空気圧は12~15psiが推奨と書いてあります。
でも空気入れのメーターは、ボードに空気が入る前も入った後もピクリとも振れず、ずっとゼロのままでした。
なにかメーターの故障か、別にメーターが振れるためのやり方でもあるのか??と思っていましたが、「ま、いいか」とやり過ごしていました。
でも解ったんです。
メーターは一見、ボードに空気が入ったと見える状態からやっと空気圧を計り始めます。
空気が入るまでは、ずっとメーターはゼロ。
そしてポンプの圧が強くなり、ポンピングが固く感じてきた頃からメーターが動き始めます。
上のメータだと、赤いメモリーがpsiの、圧量にないります。
でも夏場は温度が上がると空気も膨張するので、15psでなく10psiくらいにしておいた方が無難かもしれません。
絶対に必要な技術
サップボードは釣だけが目的の方なら立てなくてもいいと思います。座って漕いで、座って竿を振れますから。
サップフィッシングはボードの上に、何かと乗せる荷物がありますので、ひっくり返るリスクを減らすために立たない人も多いようですね。
それでも、座った姿勢でも、落ちる時は落ちるようです。
しょせん不安定な水の上ですから、そんな事があっても不思議じゃないです。
そこで本題・・・
海に転倒したらボードに、再乗船する必要があります。
それが、今回私はとてもうまくいかず、大苦戦したのです。
今回買ったサップボードは厚みが15cmあります。これはインフレータブル式といって、ボードを空気で膨らませるタイプだからです。
インフレータブルは持ち運び、収納に便利で大変人気があります。
対して去年体験したサップボードは、おそらくインフレータブルではないと思います。
インフレータブルとそうでないものとは厚みが違います。
今回私がボードから落水後、再乗船するのに手こずったわけはボードの厚みでした。
跳ねあがってもなかなか、ボードの上に腹が乗らず這い上がるに凄い苦労しました。
あとで、調べたのですが、再乗船するにはボードの後ろ目の横から前に向って斜めに上がると、上りやすいようです。
そのときボードのテール(後ろの部分)を下に沈める感覚で、下に押しながら上がるそうです。
コツを覚えてしっかり、練習する必要がありますね。
とにかく、落水したら「慌てない事が大事」だそうです。
その為にも、自信が付くまで練習あるのみです。
道具の盲点
道具の盲点もいくつかありました。
最初は盲点というか、ボードの上に乗せるクーラーボックスの位置の話です。
上で書いたように、落水後は斜め後ろから這い上がります。
とすると、クーラーボックスの位置は前の方が良いという事になります。
で、私はこのように置くことを決めました。
クーラーボックスが立ち位置の直ぐ前にあると、パドルを漕ぐとき邪魔に感じてしまいそうですが、膝を立てて座れば何とかなると思います。
クーラーボックスも縦に向けることで、少しでも漕ぎずらさを軽減させていると思うのです。
さらに、クーラーボックスを縦に向けると、再乗船時に邪魔なパドルを写真のように前方のネットに収めることができます。
ちなみにクーラーボックスを留めているバンドは、アマゾンで1,000円前後で買いました。
1,000円クラスで、60cm、90cmの2本がセットになっています。
クーラーボックスに吸盤式で装着するタイプのロッドホルダーもバンドで固定できるので重宝してます。
次に盲点だったのは、ゲームベストの厚みでした。
釣りがしたくて、多機能ポケット付きのゲームベストを着ていましたが、この厚みが再乗船の邪魔をするのです。
ただ、これも慣れだと思います。
着用しないわけは行かないし、現にそれを着て難なく再乗船をしている方もいますから。
ただ、言いたいのは、再乗船の練習もしないでポケットが沢山ついたライフジャケットを着て、ポケットの中身も厚みを増している状態だと手こずりますよ!て言うこと。
もう一つ盲点は、マリンシューズでした。
昔、スキューバーダイビングをしていたことがあるんです。
その時、水中で履くダイビングシューズがあるんですが、そのシューズを選ぶ時、ショップのお兄さんから「陸地でやや小さいな、と思うくらいのサイズがいいよ」と教えてくれました。
なのに、マリンシューズを陸地と同じ26.5cmで買ってしまったんです。
案の定、再乗船の時足をバタバタさせて、這い上がろうとしているとマリンシューズが脱げそうになりました。
まとめ
サップフィッシングをしたくてサップボードを買い、それに使えそうな釣り具も買い、意気揚々に千葉のビーチに繰り出しました。
最初からボードにクーラーボックスを積み込み、竿を持ち玉網を持ち、仕掛け、エサ、と色々をライフジャケットのポッケに詰め込んで、沖に出ようとも思ったのですが、1年ぶりのSUPだし、チョット慣らし運転でもするか・・
そんなんで、竿など余計な物は持たず、ライフジャケットを装着して、ボード、パドル、足にはマリンシューズを履いて海に入りました。
浅瀬のところで、ボードに乗り出して膝立ちでパドルを漕ぎました。
「うーん、順調、順調!!!」
そう思って今度はスタンディングを試みます。
去年は体験レッスンで出来たんだから、自転車と同じ「時を空けても一度覚えたら出来る」と、思い込んでいた私は心をへし折られました。
何度やっても立てず、それよりショックだったのは再乗船にこんなに手こずるのか???
体験レッスンでは「よいしょ!」くらいで乗れたのに。
板の厚みと、衰えた筋力、ライフジャケットの厚みでこんなに再乗船に苦戦しているのか・・・
そして、やっと上ぼったボードの上で考えました。
「これは釣りどころじゃないぞ!」
もし、このボードの上にクーラーボックスやら、リール竿やらいろいろとあったら、と思うとぞっとしました。
落ちたら、「命をとりますか?道具をとりますか?」くらいの選択に迫られるかもしれないと。
そんなこんなで、まだサップフィッシングはお預けで、しばらくはサップボードの操りや再乗船などを練習しようと思いました。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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