この記事は「FX取引は手っ取り早く稼げることは確か、でも継続して稼ぎ続けることが難しい手段 ①」の続きです。
その記事の最後に、世界の中で「ミセスワタナベ」「キモノトレーダー」とも呼ばれる凄腕日本人主婦FXトレーダーたちの存在に答えがあると書きました。
このキモノトレーダー、日本の主婦たち、また大学生などの学生さんの成功話もよく耳にします。
この人達とプロの投資家との違いは何なのか?
もちろん、主婦や学生さんも「自分なり」の分析、技術、正攻法などがあるのだと思います。
でも一番は素人特有の「ダメでもともと」的な感覚がプロに比べてあるのではないでしょうか?
「投資はメンタルが9割」と言われます。
私もそれをつくづく実感したのでした。
投資家のメンタル ~ 損失回避性
この見出しの「投資家」とはプロに限らず、学生、主婦などのアマチュアも含めた「投資家」です。
人は得られるものより失うものの方を重大に考えるという「損失回避性」という性質があることが解っています。
1979年に提唱された心理学の理論で「プロスペクト理論」というものがあります。
この理論を提唱した心理学者が行った実験では
実験1 被験者に次のA、Bのどちらかを選んでもらいました。
A:無条件で100万円が手に入る
B:コインを上に投げて表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない
結果 多くの人がAを選びました。
・・何も手にはいらないという損失回避の心理が働く
実験2 被験者に200万円の借金があるとして次のA、Bを選んでもらいました。
A:無条件に100万円が免除され、負債額は半分の100万円になる
B:コインを上に投げて表が出たら200万円全額免除されるが、裏がでたら全額免除されない
結果 この実験では多くの人がBを選びました。
・・・確実に損失が半分になることよりも、確率は半分だが損失がゼロになる可能性に賭ける心理が勝る
一般的に人の感じ方は「 得に対する満足 < 損への恐怖 」の式になるそうです。
FXはこの感情のコントロールが乱れて早すぎる損切りなどを行ってしまいます。
結局金融相場は「欲」よりも「恐怖」がより市場を動かすのです。
先に紹介した恐怖指数「VIX指数」が注目されるのもこのことからです。
アマチュアトレーダーの強み
ではそのメンタルの話とプロ・アマの違いとの関係ですが、それは背負う重荷がちがうのではないでしょうか。
プロと呼ばれる方々は目の前の取引によって生活がかかり、顧客のお金、財産を左右してしまうような「大切なお金」を運用しています。
それに比べて多くの主婦トレーダーは、取引に「生活資金」や「老後の為の貯蓄」など「大切なお金」は使っていないのではないでしょうか。
それゆえに、心のどこかに「ダメでもともと」という余裕があり、局面、局面で冷静な判断が出来ているのではないでしょうか。
余裕資金で行うアマチュアでも負ける
斯く言う私もヘソクリなどを証拠金に使い、意気盛んに希望的感情に満ちながらも「ダメもと」的な覚悟も持っていました。
しかし、順調に約10万から始めたFXですが、1年しないで37万まで増えていきました。
目標に目標を重ねて、そのころは50万と言いながらもう完全に100万の大台を見ていました。
しかもその設けた利ザヤは1円も引き出すことなく、証拠金として運用していました。
※証拠金は大きければ大きい程、運用幅も増えて、手っ取り早く利益を生み出せる為引き落とすことをしませんでした。
今思えば、そのころから、「ダメもと」意識がなくなり目標を達成することにかなりの執念を燃やしていました。
もう、素人ならではの心の余裕などはありません。
私のFX反省点
反省は証拠金が37万まで増えたときに、利益は25万だったのでその内の15万ほど引き落としておくべきでした。
理由は元本の12万、当初の目的の小遣い3万をしっかり手元におろしてしまえば、もっとゲーム感覚で取引ができたのだと思います。
そして、引き出すことにより少額になった証拠金ですので、また一から小さな取引をコツコツと行っていれば良かったのです。
そして、執着しはじめるとトレードのサイクルも短くなります。
良く見ていたチャートも「日足」から「時間足」、「30分足」など今考えると冷静さを失っていました。
まとめ
結局、FXは危険なの?どうなの?という疑問が湧いてきますけど
私の所見です
1.情報戦というけれど、我々素人の情報なんてプロの持つ情報に比べて量も深さも鮮度も劣る
2.市場では勝者がいれば、必ず敗者がいる(プロとアマ)
3.しかし、ミセスワタナベと世界から言われたように、アマチュアの勝者も沢山いる
4.アマチュアは「余裕資金」を運用してメンタル面でプロに勝つことが出来る。
(投資はメンタルが9割)
やってみれば解りますがメンタル(恐怖)に左右されます
5.かと言ってもメンタルだけでは乗り切れない
(世界中の投資家と真剣勝負!がFXなのです)
6.レバレッジを利かして大きな取引ができるが、損益のコントロールもできるのでお薦めではある
7.勝ち逃げ、勇気ある撤退(損切)に自信があればやってみた方が良いと思う
メンタルも含めた技術など、これからFXを本気で取り組むなら本を何冊も購入して独学で学ぶよりもしっかりとしたその道の方の講義を受けた方が近道だと思います。
なんでもそうですが、地図を持たずに目的地を目指しても目的地に着くことはできるでしょう。
でも遠回りだったり、余計な労や出費がかかるかもしれませんよね。
また、ゴールが遠すぎて挫折なんてしたら勿体無いです。
ですから、その道に精通した人に地図と道順を聞いて進んだ方が自信と希望がもてるものです。
一般社団法人日本FX教育機構が運営する 日本FX教育機構 のセミナーをチェックしてみてください。
2時間のセミナーで9,800円です。
参考書や雑誌、書籍を買って独学で紋々とした時間を過ごすよりも効率的かな?と思います。
最後に、何故私は退いたかというと、メンタル、特に余裕を生み出すにはもっと資金を貯めなくては・・・と思っているからです。
生活費は手を付けるつもりはありませんから、妻からのお小遣いをコツコツ貯めている訳です。
余裕資金が出来たらまたリベンジします。
それと、FX会社も多数口座を開設しましたが私は松井証券をお薦めします。
対応面、手数料、そして多くのFX会社では変動の大きな時間帯だと注文した金額と実際に注文される金額に少額の誤差が出てしまうことがあるのですが、松井証券はその誤差発生がまずありませんでした。
そのような経験から私は強く推薦します。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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