ズボンの裾上げを、裾上げテープを使用して行う方法を解説します。
簡単、キレイに行いう方法です。ぜひ参考にしてくださいね 。
② 裾上げテープ
>>> Amazonで見てみる
③ チャコ (布地に線やマーキングを付けるためのチョークのようなもの)
>>> Amazonで見てみる
④ アイロンとアイロン台
➄ メジャー (股下の長さを計る)
⑥ 定規 (裾の折り返す部分と切り落とす部分にチャコで直線を書く)
⑦ 当て布 (ハンカチなどでOK)
裾の長さを計って、切って、整える
1 裾の長さが決まったら、股下から何センチか計ります。
下の図は裾の長さを決めて、余りの部分を内側に折り返し、「まち針」で留めたズボンです。
2 決めた長さを計ります。
両足の脇縫い線が合流する股間下の部分を起点とし、裾の端までの直線距離を計ります。
※ 股下は起点から裾の端までの「直線」です、もしメジャーが真っすぐ、脇縫い線が曲がってても気にしない。
メジャーを脇縫い線に、沿い合わせる必要はありません。あくまでも起点から裾と脇縫い線のT字路交差点までの最短直線距離です。
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩
⇧⇧⇧⇧⇧
ここでは、この股下の長さが75cmだったと仮定しますね。
3 この長さの位置に線を引きます。
★股下から裾までの長さが75cmと解ったら、裾につけたマチ針を取って、折り曲げていた裾は真っ直ぐ伸ばします。
裾の端であった位置(股下75cm)に①の線を脇縫い線と直角に引きます。
そして①の線より10cm長い位置、今回のケースでは股下85cmのところにも①の線と平行に、➁の線をチャコで引きます。
線はチャコで引きます。(チャコとは生地に引くためのチョークのようなものです)
4 ②の線に沿って生地を切り落とします。
切り取られた端切れは、後でお店などで本まつりをしてもらう時に「かかと当て」に使うので、捨てないでおきましょう。
ここで、プリーツ線を消します
ここの工程はやらなくても大丈夫なのですが、やった方が簡単になります。
あとでテープを貼っていく時、フロントとバックプリーツの折り目が障害になって、アイロンテープが平らに貼り付かないことがありますので。
フロントプリーツを上に向けます
①の線より少し上から裾までのプリーツ線を消します
下図のオレンジの四角内のプリーツ線をフロントもバックも消してしまいます。
スチームを強く出すことでプリーツは消えますが、必ず当て布をしてアイロンしてください。(当て布をしないと、生地が光ってしまいます)
この工程で、フロント側もバック側もプリーツは消えると思いますが、もしバック側が消えないようなら、ひっくり返してバックのプリーツも消してしまいます。
5 ズボンを裏表ひっくり返して裏側にします。
ここで話はさっきの、”①の線と➁の線を引いたところ”に戻ります。
大抵のズボンはテーパードといって、裾にむかって幅が細くなっていることが多いです。
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩
折り返すとそのギャップが障害になるので、②の線の位置(先ほど裾をカットした位置)で脇縫い線を裂いていきます。
(今回は内側のみ裂きますが、ギャップが大きい時は内、外、両側の脇縫い線を裂きます)
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩
縫い糸をほどく人もいますが、私は縫い糸をハサミで切ってしまいます。
(ハサミは縫い糸にだけ
入れます。
わかり易くするため、絵的にV字に描いていますが、生地は絶対に切らないでください!)
6 折り返してアイロンで形を整えます
①の線(股下75cm)を谷折りになるように外側へ折り返します。
ここで、裾上げテープを張っていく前に仕上がりの形をイメージしてアイロンでプレスしながら、形作ってしまいます。
(この時は割いた脇縫線を開き、絵のとおりV字にしてプレスします…ギャップを解消するため)
折り紙に例えると、先に紙を折ってしまい、形を完成させてからのり付け(テープ付け)していくのと同じです。
アイロンはしっかりスチームを出しましょう。ドライでは形が整いません。
裾上げテープを貼り付ける
7 いよいよ裾上げテープを貼っていきます
テープは表生地、裏生地にまたがるように貼っていきます。
このとき、裾上げテープに水を吹きかけるタイプなのか、アイロンのスチームでノリが効くものなのか、裾上げテープの説明書をよく読んでおいてください。
(テープ側の乾いたノリと水、あるいはアイロンのスチームなど水分でノリ付けするものが大半ですので)
貼り出しのスタート位置はどこからでも大丈夫ですが、私は自分から見て上の端から3cm~4cm辺りからスタートしています。
端で折り返す時ですが、テープが縮んで表生地にゆがみが出ないよう5ミリくらい余裕をもって折り返します。
一周したらスタート位置から1cm~2cmほど重ねてから、裾上げテープをカットします。
7 脇縫い線の穴をふさぐ
ズボンを履こうとした時、裂いて出来た脇縫い線の穴に足の指が入ってしまったら、テープが剥がれたり脇縫い線が下まで裂けたりと、大変なことになります。
・・ですので、絶対ふさぎましょう。
最後の仕上げ
8 ズボンを裏返し、表面を向けます
これで取り敢えず、裾は上がりました。
しかし、表面を向けると・・・??
必ず、このような浮き、歪み、シワなどが表面に出来ますので、当て布をしてアイロンでプレスします。
この時も、しっかりスチームを使いましょう。
シワや浮き上がりなどが無くなれば完成です!!
慣れてしまえば、両足で10分もあれば出来てしまいます。
裾上げテープを剥がすには
裾上げテープを剥がしたいときは接着のりを乾燥させます
① アイロンを「ドライ」に設定し、テープの上から当てがいます。
➁ そして「ノリが乾いたな」・・という頃にアイロンを当てた部分だけ剥がしていきます。
10cmくらいづつ①と➁を繰り返しながら剥がしていきます。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
コメント