前回に続いて、花粉症のトピックになります。そして今回もテレビネタで、2月18日放送のTBS情報番組「この差って何ですか?」の内容紹介になります。
番組内で教えていただいたのは、アレジオ銀座クリニック院長の「呉 孟達(ご もうたつ)」先生です。
私は花粉症歴37年ですが、花粉症の症状が年によって違うと感じています。
年によって違うのは花粉の飛散状況が変わるからでしょ
たしかに、花粉の飛散は年によって違いますが、天気予報とかで「今年の花粉は例年の〇〇倍の猛威をふるいます」なんて年に、症状が少なかったりという事があるんです。
「なんでだろう・・?」と考えますが、
で、アレルギーに鈍感になったんだろうな
ということで、その年は納得しても、翌年にはまたくしゃみや鼻水の勢いは去年以上なんてこともあるんです。
番組を観ていて、この不思議の答えが解りました。
【花粉症の新常識】バケツ理論から天秤理論へ
今まで、花粉症になる仕組みとして多く言われてきたのは、バケツ理論です。
しかし最近言われるようになったのは、天秤理論だそうです。
天秤理論とは、免疫力と体に入れる花粉の量のバランスで、発症や軽度・重度が決まってくるという考えです。
免疫力が整っているときは、花粉をあるていど身体に入れても、花粉症は発症しなかったり、軽度で終わります。(下図)
でも、免疫力を超える量の花粉を体内に入れてしまうと、発症や重度化してしまいます。
(下図)
つまり天秤理論では
① 免疫力を整える
② 身体に花粉をなるべく入れない
【花粉症の新常識】天秤理論を取り入れた花粉症対策2つ
免疫力を整える
番組では主に食物によって、免疫力を高めていく方法を紹介していました。
呉先生が言うには、トマトジュースを毎日コップ1杯3ヶ月のみ続けたら花粉症が和らいだという結果報告があるそうです。
これはトマトの中のリコピンが、抗アレルギーの働きをするそうです。
番組で紹介していた免疫を整えるのに良い食物は以下のようです。
また別の番組でしたが、納豆の納豆菌も効果があるとの情報がありました。
ちなみに花粉症の人が生のトマトを食べると、口の中がかゆくなったり腫れたりする人がいるそうです。
それは、トマトのタンパク構造とスギ花粉アレルゲンのタンパク構造が非常に似ているためだそうです。
ただし、トマトを食べてそのようなアレルギー反応が出る人は、花粉症の人の中でも10人に1人程度だそうです。
花粉を身体になるべく入り込ませない
花粉を身体に取り入れない方法としては、マスクや眼鏡など外室先の行動が大事に感じるかもしれません。
しかし、部屋に持ち込む花粉の量は一人一日、役2,000個だそうです。
実は花粉自体に害があるわけでなく、花粉のまわりと中身に詰まっている花粉アレルゲンが飛散することで、アレルギー反応はおこります。
部屋の中に入り込んだ花粉が踏まれたり、鼻の中に入り鼻水などで膨張し破裂します。
そのとき沢山の、アレルゲン物質が飛び出ます。
洋服への花粉の付着をおさえる
番組では花粉症対策に良い服として、ツルツルの記事のものが良いと紹介していました。
しかし、アウターがツルツルな記事でも、インナーの素材との組み合わせによっては静電気を多く発生させてしまい、かえって花粉を多く吸着させるケースもあるようです。
そこで、実験が行われたのですが、アウターはナイロンのダウンコートでした。
そのコートを着たマネキンが4体置かれ、インナーはそれぞれウール、綿、ポリエステル、ナイロンの素材のものを着せてあります。
その後それぞれに一定時間、摩擦を与えてから花粉の飛び交う実験実の中で、どれだけの花粉がアウターコートに付着するのかを見ていました。
結果は次の表のとおりでした。
アウター素材 | ナイロン | ナイロン | ナイロン | ナイロン |
インナー素材 | ウール | 綿 | ポリエステル | ナイロン |
アウターに付いた花粉の数 | 4個 | 2個 | 7個 | 1個 |
つまり、ナイロン素材の場合静電気の発生を防ぐナイロン通しの組み合わsが好ましいようです。
静電気を防ぐスプレーなどを活用するのも良いかもしれませんね。
部屋の換気は?掃除機は花粉症対策にはよくない?
番組内では、花粉の時期は部屋の換気をしないという人が結構いました。
しかし呉先生は、換気をして花粉は外に出さないとダメと提唱していました。
当然こういう質問がありました。
実は花粉というのは、日光が当たっているときに飛散するそうなのです。
なので、呉先生いわく
「夜か日の出前の早朝に換気するのがおすすめ」とのことでした。
また掃除機をかけるのは、おすすめできないそうです。
掃除機の排気によって花粉が舞い上がるからだそうです。
掃除機をかけるよりも濡れ雑巾か、ウェットシートのフロアーモップで拭き取るのがお薦めで、カーパットの場合はコロコロの粘着クリーナーで花粉を吸着させるやり方を推奨していました。
部屋に加湿器を置くのは、すごく良いことで花粉が水を吸って重くなり、床に落ちるそうです。
加湿器がもっとも有効なのは、玄関に置くことだそうです。
玄関では一番花粉が飛散する場所だからだそうですが、洋服も玄関でパタパタはたくのではなく、コロコロクリーナーでコロコロ吸着させるのが一番だそうです。
ちなみに「花粉」をはじめ、「ウィルス」・「臭い」にも強い、次亜塩素酸水溶液を用いた加湿器を紹介します。
TVCMでおなじみ「クリクラ」の“新”空間除菌・消臭サービス!【ZiACO(ジアコ)】
花粉と言えば外と思いがちですが、家の中の花粉対策も非常に大事だと感じます。
まとめ
天秤理論の考えに立つと、いかに花粉を取り込まず免疫力を高めるかにかかっていそうです。
免疫を高めるには、ある程度時間がかかると思いますが、花粉を取り込まない工夫は明日からでもすぐにできそうです。
今回の記事が少しでも参考になれば、うれしいです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント