「花粉症にトドマツの精油が効くらしい」という声を聞いたことはありますか。
今朝、朝の情報番組「スッキリ」で、花粉症にはトドマツの精油が効果あると言っていました。
私は花粉症歴37年、色々な対策を見聞きしてきましたが、トドマツというのは初めて聞きました。
番組では埼玉大学の「王 青躍(おう せいよう)」教授が説明してくれていました。
王教授は花粉症研究を20年続けてこられた、花粉症のエキスパートです。
トドマツの精油をどう使えば花粉症に効果あるの?
トドマツの精油と聞いても、アロマなどに詳しくない人はどう使えばいいのか解りませんよね。
答えから言いますと、この2つの使い方でOKなようです。
アロマオイルに焚いて使う
アロマオイルに焚いて使うというのは、いくつか方法があります。
アロマヒューザー、アロマポットなどで焚く方法があります。
火を使わなくても超音波式などもありますので、部屋におくならそうしたものが安心ですね。
加湿器と兼用にもなるような、アロマポットもあります。
後述しますが、加湿器は部屋の中の花粉症対策に、とても有効なようです。
マスクに注入して使う
スプレーや霧吹きで、マスクに吹き付けて使います。
マスクの外側全体に、トドマツ精油を吹きかけて塗ります。
それだけでマスク周囲の花粉アレルゲンの働きを、低減させることが期待できるそうです。
なぜトドマツ精油は花粉症に効くの?
王教授が検証した結果、トドマツが花粉症に効果があることを見つけ出しました。
では何故、トドマツの精油が花粉症に効果の期待ができるのでしょうか。
それを理解するには、花粉症のメカニズムをおさらいが必要です。
おおざっぱに花粉症のメカニズムのおさらい
私たちはスギ花粉に何か悪さをされていると思いがちですが、実は花粉自体は悪さするわけでもなく、無害だそうです。
悪さをしているのは、花粉のまわりと中身に詰まっている「花粉アレルゲン」なんです。
花粉が破裂すると、図のように中身のアレルゲンが放出し、表面に付着していたアレルゲンも放たれます。
そしてアレルゲンが私たちの身体に入ることで、アレルギー反応を起こしてしまいます。
なんで花粉が破裂するかというと、多くは水分を含んで膨張して破裂するか、都会では大気汚染の汚染物質にぶつかって破裂するそうです。
その花粉アレルゲンの大きさについては、驚くほど小さいものです。
この図のように、スギ花粉自体は20~30マイクロメートルなんですが、花粉アレルゲンは0.06マイクロメートルと小さいのです。
これを見るとPM2.5対応のマスクをしたところで、ウィルスや花粉アレルゲンにはなかなか効果が期待できないですよね。
さっきマスクの表面にトドマツ精油を塗れば大丈夫って話だったのに・・
これ見るとマスク意味なくない?
なんて隣で観ていた娘が言っていたのですが、その答えも後で解ります。
こんなに小さい花粉アレルゲンですが、それが体内に入るとこうなります。
これが本来の、花粉症のメカニズムです。
しかし、都会の花粉は違います。
都会の花粉アレルゲンは凶暴化
前述しましたが、都会の花粉は大気中の汚染物質とぶつかって破損するのでしたね。
そして極小サイズの花粉アレルゲンが飛び出すのですが、そのアレルゲンは排出ガスなどの汚染物質と結合すると化学反応をおこして凶暴化してしまいます。
すると、花粉症のメカニズムがこうなります。
凶暴化したというのは、普通ならアレルギー反応は自然に治まるのに、凶暴化したアレルゲンが悪さするとなかなか治まらないというわけです。
これは凶暴化したアレルゲン1個の働きは、凶暴化してない山間部のアレルゲン1万個の働きに相当するそうです。
つまり、都会のスギ花粉アレルゲンは、山間部のアレルゲンの10,000倍凶暴になると言います。
トドマツ精油の働き
では何故、トドマツ精油がスギ花粉アレルギーに効果があると王教授は仰っているのでしょうか。
それはアレルゲンと汚染物質への、ダブル対応をしてくれるそうなんです。
つまり1万倍の悪事を働くようになった、凶悪化した都会のアレルゲンも封じ込めてくれる期待があるそうなんです。
だからマスク外側表面にトドマツ精油を塗っておくと、たとえ花粉アレルゲンがマスクを通過したとしても、コーティング、無力化によってかなり軽減されるという期待です。
アロマで焚いても、そうです。
1日に室内に持ち込んでしまう花粉の量は、なんと2,000個だそうです。
そこでトドマツ精油をアロマで焚いて、部屋に放出することで花粉アレルゲン・汚染物質の働きを抑える期待ができるんです。
トドマツ精油の入手の仕方は?
トドマツ精油って、どこで買えばいいのでしょうか?
トドマツの正式名称は「マツ科モミ属トドマツ」だそうです。
モミ属? そうなんです。
トドマツはモミの木とされています。
モミの木と言えば、クリスマスツリーに使われる木ですね。
日本では約5種類のモミの木があるそうですが、とりわけ北海道ではトドマツがモミの木となっているそうです。
花粉症研究20年の第一人者、王教授の研究成果にあやかってみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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