その物忘れの悪化は「スマホ認知症」だった??子供の脳にも悪影響?スマホ依存の恐怖

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「スマホ依存症」「スマホ老眼」などスマホにまつわる、ネガティブワードがつぶやかれていますが、「スマホ認知症」なる言葉まで出てきました。

その昔、家庭にゲーム機が普及した時も、「ゲーム依存症」という言葉が出現し、”キレる子供の原因”になっているのではないか?という論争がありました。

しかしスマホは、当時のテレビに接続して楽しむ家庭ゲーム機と違い、通勤・通学中でも職場でも、寝どこでも、トイレでもついつい見てしまうので、依存度はより深刻になっています。

最近では「物忘れ外来」に訪れる、65歳に満たない若い世代が凄く増えていると言います。

しかし脳の検査をMRIでしてみると、本物のアルツハイマー病に見られるような、脳の萎縮はみられないケースが多いそうです。

「おくむらメモリークリニック」院長の奥村医師は、そんな患者さんの共通点がスマホのヘビーユーザーであることを突き止めたのでした。

この奥村医師こそ、「スマホ認知症」の名付け親です。

スマホ認知症とは?

スマホ認知症の自己チェック6項目

下の自己チェックはスマホ認知症になる危険性があるか否かを自己診断するチェック表です。これをやってみて、3つ以上「YES」があると、危険域に入るそうですよ。

  • 1.布団、ベッドの中でスマホを使う
  • 2.スマホなしで初めての場所に時間通り着けない
  • 3.最近、漢字が書けなくなった
  • 4.ここ数年、物忘れが増えた
  • 5.やる気・興味がわかなくなった
  • 6.仕事、家事の段取りが悪くなった
  • 7.覚えておくものはスマホで写真を撮る

意外と3つくらい当てはまる人は、普通に多そうですけどね。

でも、本当にスマホのいじりすぎで、認知症のような症状に陥ることがあるんでしょうか。

スマホ認知症の原因と症状

スマホ依存が進むと、”思い出す”という行為と”考える”という行為が少なくなるといいます。

確かに私も、とある場所に行こうとしたとき、時刻表から到着地までの時間を逆算し、出発時間を考えたりしなくなりました。

漢字や芸能人の名前も、思い出すより早く検索で調べていたりします。

これらによって、脳の考える機能が低下してしまうようです。

韓国の医師が18歳から39歳までの人を調査したところ、10代の若者の中に、脳損傷を起こした患者と似た認識力や記憶力の低下が起きていると警鐘を鳴らしているそうです。

記憶力の低下なら解る気がしますが、判断や行動にも関わる認識力まで低下してしまうのは驚きです。

記憶力の低下については、こんな理由が考えられているようです。

入ってきた情報は脳の前頭前野で処理されます。

あまりの多くの情報を入れる習慣が付くと、脳はその情報を整理することが困難になるそうです。

すると、いざ情報を引き出そうとした時に散らかった情報本棚から、目当ての情報に辿り着けなくなるという事だそうです。

認識力の低下は、次のこんなことが関係ありそうです。

人間に限らず動物は、危険に出くわすと、本能的に交感神経が活発化して「闘争・逃走反応」といって「戦うか・逃げるか」を選択する反応を起こします。

その反応が起こると、脳はすぐに身体が動けるように、身体に緊張を走らせ、血圧が上がり、心臓の鼓動が早くなり、呼吸は浅くなります。

これは、かなりのストレス状態をあらわします。

スマホの画面から発せられるブルーライトは、脳の交感神経を刺激すると言います。

しかも、スマホに夢中になると呼吸は無呼吸状態、または浅い呼吸となって交感神経の刺激を加速させてしまうそうです。

これによって、私たちは知らず知らずにスマホをいじりながら「闘争・逃走反応」に陥ってしまうのです。

この高ストレス状態では、行動は「衝動的な反応」しか起こせず、複雑に考えた行動が出来なくなるそうです。

これが慣例化すると認識力の低下につながり、更に先ほどのチェック項目の5番「やる気・興味がわかなくなった」、6番「仕事、家事の段取りが悪くなった」の症状が起こるケースが出てくるのではないでしょうか。

その他 スマホが身体に与えるかもしれない悪影響

スマホの中毒性

眠れないとき、朝起きて、暇な時、チョットの合間に・・・

ついついスマホに手を伸ばしてませんか?

それは、スマホに中毒性があるかもしれないからです。

私たちは快楽をおぼえると、脳内にドーパミンやエンドルフィンなどで知られる、報酬系物質が溢れだします。

脳内で報酬系物質が出てきて快感、快楽を覚える感覚は、人を狂わせるほどに中毒性があると言います。

また、報酬系が溢れだすのは、行為そのものをしている時だけでなく、その行為をやろうとしている時にもです。

例えばハンバーガーに目がない人がいるとします。

その人は、ハンバーガーを食べている時、脳内には報酬系物質が溢れていて快感を覚えています。

でも、実はハンバーガーを食べて初めて報酬系物質が出始めたのではなく、ハンバーガーを食べようと、ハンバーガーショップに向っている時、既にドップリと出ているのです。

これが、行為の前のワクワク感です。

私たちは大好きな行為をする前から、考えただけでワクワクできるのは、この報酬系によるものなのです。

だから、スマホを見ただけでジワ~っと報酬系が溢れだし、ついつい手が伸びてしまうのですね。

SNSや通信アプリは他人が関わる分、予測不能性があるので快楽を増長させるそうです。

つまり、「もしかしたら、だれか俺のつぶやきに反応したかな?」とか「ラインの返事はきたかな?」とか、この期待感が報酬系を刺激しています。

そして、報酬系はその快感、快楽から中毒を引き起こします。

この中毒性が、スマホ依存に拍車をかけているようです。

不眠や鬱病の原因にも?

スマホから放たれているブルーライトは、体内時計の役目を果たすメラトニンの分泌に悪影響を及ぼすと言われています。

メラトニンは眠気を誘うホルモンなんですが、深夜ベッドなどでスマホいじりをしていると、なかなか眠気が訪れず、不眠症に陥ることも考えられます。

ブルーライトはエネルギーが強く、眼の網膜を痛め易いほどです。

そんなブルーライトを長時間、至近距離で見続けていれば、眼の疲労に留まらず、自律神経までバランスを乱してしまいます。

自律神経が侵されてしまうと、次のような症状が起こります。

慢性的な疲れ・だるさ、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、不眠、頻尿、喜怒哀楽のアップダウン、イライラ、憂鬱、焦り、強迫観念、不安感、なぜか悲しい・・・などなど

重度となると、鬱病になってしまう恐れさえあります。

スマホ老眼

これも、ブルーライトが原因とされていますが、同じ距離、姿勢でスマホを見続けていると、眼球を動かすことも少なくなり、眼の筋肉が衰えて老眼のような状態になると考えられています。

まとめ

スマホやタブレットは便利だけでなくて楽しいし、暇つぶしには持って来いですからね。依存し易いのはとても解ります。

私もかなりの、依存度だと思います。

でも、我を振り返ってみると、いろいろとスマホ弊害の心当たりが出てきます。

まず、漢字に弱くなったし、物忘れや忘れ物も多くなった気がします。

睡眠も「グッスリ寝た~!」と実感できる事は、めったになくなりました。

先に紹介した奥村医師によると、一日のスマホ使用をレコディングすると良いそうです。

方法は、スマホを使用したら、ノートに用途と時間を書いていくというやり方です。

後でノートを見返して、使用が必要なら青のアンダーラインを引き、使用が無駄な使用だったと感じたら赤いアンダーラインを引きます。

そうして、無駄を自覚してスマホ依存から、徐々に抜け出していくというやり方です。

私もアナログな生活をもう少し取り戻して、スマホ依存を改善してみようかと思うのでした。

今回も最後まで、お読み頂きありがとうございました。

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