【家族が成年後継人に選任された】選任申し立てから面接まで、体験談を語ってみるよ

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ネットでは「成年後見人は、弁護士や司法書士などの専門家になるケースがほとんど」と書かれてることが多いです。

しかし僕が家裁の面接時に聞いてみたところ、「そんな事はないですよ」との返答でした。

この記事では、実際僕たち家族が成年後見人に認定されるまでの体験記を、ポイントを交えて書いていきます。

82歳の母親がアルツハイマー型認知症を患い、約13年が経ちました。
今の母は自身の名前の読み書きができなくなり、実の息子たちの顔も認識しなくなりました。

以前からこのような時期がきたら、”母親の成年後見人を、弟の嫁さん(以後Aさん)になってもらう”という話になっていました。

もちろん、Aさん本人も快諾してくれています

理由は以下の3つです。

  • 本人(被後見人)、家族・親族からの信頼がとても厚い
  • ながく、経理の仕事に携わっていて数字に強い
  • 相続人の対象者ではない

一般的には、弁護士さんや司法書士・行政書士さんなどが成年後見人となるケースが多いようですが、頑固者の父が衝突しそうなのも心配で、できれば身内の中から成年後見人を選任したかったのです。

そして先日、母親の成年後見人をAさんにすべく、

「制人後見人申し立て手続き」

「受理面接」

を行ってきました。

それらの内容、体験談を語っていこうと思います。

誰かの参考になれば幸いです。ぜひ最後までお付き合いください。

「制人後見人申し立て手続き」から、その後の流れ

「大変な書類の量になる」ってことは覚悟してましたが、それでも用意する書類の多さには圧倒されました。

そろえる書類は、以下表の通りです。(赤文字は原本、その他はコピー可)

◆下の表について

※1.書式のPDFは、こちらから

※2.書式は2023年11月現在のものです。変更がかかる場合がありますので、お住い地域の家庭裁判所ホームページを確認ください

書類 備考
1.申立手続書類
申立書
記載例
申立事情説明書
記載例
本人の意見書 本人による申立てではない場合に提出
診断書(成年後見制度用) 申立書セットの用紙を使用し、作成日から3か月以内のものを提出
本人情報シート
(福祉担当者に書いてもらう)
作成日から1か月以内の原本を医師に提出し、コピーを裁判所に提出
親族関係図 記載例
親族の意見書 本人の推定相続人
(もらうのが困難な場合はなくても可)
記載例
後見人等候補者事情説明書 候補者がいる場合には候補者自身が作成する
財産目録
記載例
書式は表の上「※印1」から
収支予定表 記載例
書式は表の上「※印1」から
2.本人に関する書類
戸籍の全部事項証明書(戸籍謄本) 本籍地の市区町村役場に請求し、発行日から3か月以内のものを提出
住民票(又は戸籍附票) 発行日から3か月以内のものを提出
登記されていないことの証明書
法務局に請求。発行日から3か月以内のものを提出

申請用紙

  • 郵送での依頼は東京法務局のみ受け付けてます
  • 各県の地方法務局の本局で取得できますが、支局や出張所では取得できません

申請用紙記載例

障害者手帳・療育手帳等 所持している場合のみコピーを提出
3.後見人候補者に関する書類
住民票
( 法人の場合は、商業登記簿謄本)
発行日から3か月以内のもの
4.本人の財産(収支)に関する書類
(1) 定期的な収入に関する資料

源泉徴収票又は確定申告書 直近のもの。所持している場合のみコピーを提出
年金証書又は年金改定通知書
直近のもの。所持している場合のみコピーを提出
4 本人の財産(収支)に関する書類
(2) 定期的な支出に関する資料
施設利用料、家賃が分かるもの
おおむね過去3か月分。所持している場合のみコピーを提出
国民健康保険料・介護保険料納付書 直近のもの。所持している場合のみコピーを提出
固定資産税納付書 直近のもの。所持している場合のみコピーを提出
医療費の領収書 おおむね過去3か月分。所持している場合のみコピーを提出
4.本人の財産(収支)に関する書類
(3) 預貯金に関する資料 
各裁判所で決められたコピーの取り方を参照
例: 森岡家庭裁判所の例
預貯金通帳又は証書
通帳全てについて、申立日から過去1年分のコピーを提出
4 本人の財産(収支)に関する書類
(4)株式、投資信託などの金融資産に関する

資料
有価証券取引残高報告書
直近のもの。手元にない場合は証券会社に請求し、発行を受けてコピーを提出
4 本人の財産(収支)に関する書類
(5)不動産に関する資料 
不動産登記事項証明書
法務局に請求し、発行を受けて提出
(支局・出張所でも発行可能)
固定資産評価証明書
又は、固定資産税納税通知書 

証明書は当該不動産が存在する市区町村役場に請求し、発行を受けて提出
4 本人の財産(収支)に関する書類
(6)保険契約に関する資料

保険証書
本人が契約者又は受取人になっているもの
コピーを提出
4 本人の財産(収支)に関する書類
(7
)債権・負債に関する資料
金銭消費貸借契約書及び償還表 貸付金、損害賠償金など
コピーを提出
4 本人の財産(収支)に関する書類
(8)その他
本人が相続人となっている相続財産目録 申立ての動機が遺産分割協議(相続放棄手続)の場合に提出
相続財産目録に記載した財産の資料 申立ての動機が遺産分割協議(相続放棄手続)の場合に提出
(可能な範囲で可)
本人が受領予定の生命保険金の保険証書 申立ての動機が遺産分割協議(相続放棄手続)の場合に提出
(可能な範囲で可)

これらの書類を用意して、被後見人が住む地域を管轄する家庭裁判所に提出します。

これらを全てそろえるには、銀行、郵便局、証券会社、かかりつけの病院、区市町村役場、法務局などに出向きます。

郵送で送ってくれるものも多くあるので、遠方の場合は利用してみると良いです。

「直近3ヶ月以内のもの」という書類がいくつかありますので、それらはラストスパートにまわして、それ以外の物から取り揃えていきます。

中には「所持している場合のみ」とか「可能な範囲で」と、必ずしも提出を必要としてない項目もありますが、できるだけ提出した方が印象・信頼度が増し、面接結果に有利に働くはずです。

これら書類がすべて揃ったら、被後見人が住む地域の家庭裁判所に提出します。

その後、裁判所が書類の確認作業を終えた後、面接日程の連絡をしてくる流れです。

提出日から、面接の連絡まで、僕のケースでは3ヶ月弱の時間がかかりました。

これは地域や時期など色々な要素が重なっての時間だと思いますから、どれくらいの日数がかかるのかは、様々だと思います。

裁判所からの連絡を待つこと約3ヶ月、家庭裁判所から僕(申立人)の携帯電話に連絡が来ました。

裁判所事務の人
面接の候補日ですが・・
〇月〇日、△月△△日、△月□□日、△月〇〇日
の中で、ご都合が良い日はありますか?

こんな感じで、候補日を4日ほど提示してくれました。

書類提出にかかる費用

項目 金額
住民票(本人) 300円
住民票(後見人候補者) 300円
戸籍謄本(本人) 450円
戸籍謄本(申立人or後見人候補者)
※「登記されてない事の証明」申請に使う
450円
診断書 5,000円~10,000円
鑑定費用
家庭裁判所が必要と判断した時に発生
50,000円~100,000円
「登記されてない事の証明」発行印紙代 300円
切手種類 金額
500円 5枚
100円 5枚
84円 7枚
50円 3枚
10円 5枚
1円 15枚

【成年後見人 受理面接】どんな内容だったか話すよ

成年後見人の面接は、家庭裁判所内で行われます。

面接を受けるのは「申立人」と「後見人候補者」です。

両人は当日「身分が解るもの」として、「運転免許証」を持ってくるように言われました。そして後見人候補者は、免許証の他「認印」も持ってくるように言われました。

面接官は、裁判官ではなく「参与員」という方が行います。

面接で聞かれることは?

面接に入る前に、「後見人とは?」とか、後見人になるとどんな業務があるのか、もしお金を「被後見人のため」以外に使用したら罰せられることなどを説明したビデオを個室で見せられました。

そして、また別の部屋へ移り面接が始まりました。

面接では主に、次の事を聞かれました。

  • なぜ、後見人候補者(Aさん)を後見人にしようと考えたか?
  • 本人(被後見人候補)は、今後施設などに入ったりはするのか?
  • 被後見人の収入(年金)に対して、支出平均から「やっていけるのか?」を聞かれました。
    (この先考えている生活スタイルがあれば、その状況になっても収支はまわっていくのか?)
  • ビデオを見た上で、後見人候補者は後見人業務をずっとやっていくことに迷いや不安はないか?やっていけるか?
  • 大きな出費がある場合、その理由は何か?
  • 家族、親族の人間関係は良好か否か
  • 被後見人候補者が亡くなった場合、財産は相続するのは誰か(再度確認)
  • 被後見人候補者がなくなった場合、不動産をどうするつもりか?
  • 生命保険の受取人は誰か?

だいたい上記の事柄を聞かれました。

「資料を見ながら答えて良い」とのことでしたので、返答に困らないように何かしらの資料を持っていくと良いと思います。

提出した書類の中で、不審なお金の動きや支払いなどがあると、その理由を細かく聞かれるようです。

ちなみに、面接の前に個室で見せられた動画は以下の動画です。

面接結果が解り次第、追記します。

裁判所の決定で、後見人候補者が“希望した人とちがう”という理由では異議申し立てはできないそうです。

追記:成年後見人の申請が認められました

面接が12月5日、そこから6日後の12月11日に、家庭裁判所から通知が届きました。

ドキドキしながら開封すると、見事Aさんの成年後見人が認められました。

これにより、被後見人(本人)である母の通帳などの管理はAさんに移行され、指定の書類を提出することになりました。

もしも、今回のAさんの後見人が認められないと、母の成年後見人は弁護士や司法書士などの専門家になり、月々数万円の報酬を支払わなければならなくなるところでした。

繰り返しになりますが、後見人の選任が希望通りでない審判がくだっても、そのことによる不服申し立てができないので、今回認められたことは本当にホッとしました。

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